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法政大学/学生運動/斎藤いくま公式ブログ
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 友部です。
 4・27法大弾圧裁判の次回公判は、7月9日(水)14時から、東京地裁429法廷で行われます。
 新井さんの被告人質問の途中ですが、不当にも新井さんが新たに起訴された関係で、僕の被告人質問を先にやることになりました。もちろん新井さんも出廷します。激励にもなるので、ぜひ傍聴に来てください。被告人質問では、4・27弾圧や、その背景、僕が入学した03年から3・14弾圧含め、事件に関連することを答えていく予定なので、事件についてよく知らない方が傍聴しても、大丈夫だと思います。
 傍聴券は抽選があるので、1時間前に裁判所の入り口の外、国道1号側に並んでください。公安警察がうじゃうじゃいますので、顔を見られたくない方は、100円ショップでサングラスとマスクの用意をお願いします。サミット期間中で、現地闘争に行かれる方も多いかと思いますが、傍聴への結集をよろしくお願いします。
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新井君が起訴されたため、6月26日(木)に予定されていた第18回公判はなくなりました。
今日は4・27弾圧裁判の公判が開かれます。

今日は、公安警察官・川島某への尋問。

検察は川島某の証人申請について「必要ない」と言っていたにもかかわらず、直前になってから、同一人物を検察側証人として申請してきました。

よって、今日の証人尋問では、双方が尋問するというかたちになります。
12:30に、地裁の傍聴券配布所集合で。
次回からはいよいよ被告人尋問に入る予定。

そして、あさっては内田君の裁判です。証人は引き続き安東学生部長。
内海君の証言は国家権力を徹底弾劾。

傍聴席がこれに応えると、廷吏が十数人法廷になだれこみ、一斉に排除。

ひとりが拘束され地下牢に入れられました。
今日は冒頭意見陳述ならびに公安警察官・川島某への尋問。
いま、検察事務官の海老原なる男が、首からかけた名札を背広に隠してちゃっかり抽選に並んでいるのを発見しました。ふざけんな!何しにきてんだ!

後記:件の事務官は何食わぬ顔で職員用入り口から入っていきました。川島某は来ず。被告人と弁護人で堂々たる意見陳述をやり抜きました。
2月27日(水)

12時、東京地裁1階傍聴券配布所集合。

12時半より抽選券配布、12時50分〆切・抽選。

開廷は午後1時30分。

いよいよ弁護側立証に突入。今回は被告人の冒頭意見陳述です!

霞ヶ関の地図はこちら
2月13日(水)、4・27法大弾圧裁判の第12回公判が行われた。学生部長・安東祐希に対する4回目の反対尋問だ。

今回の焦点は、4月27日という弾圧当日の事である。現場責任者であり弾圧の首謀者である安東に対する徹底的な追及が闘われた。

藤田弁護士、河村弁護士からの激しい追及に続いて、新井君と友部君からの怒り溢れる追及が安東に叩きつけられた。13時30分から始まった裁判は、17時終了予定を大幅に延長し、終了が19時をすぎる事態となった。

4回にわたる安東追及行動によって、悪の化身=安東祐希を叩きのめし、安東の大破産した姿が全面的に明らかとなり、安東も激しい追及でボロボロとなったのである!

●法大生の闘いに打ちのめされた安東

冒頭、安東は、「3・14法大弾圧を許さない法大生の会」が、4・27に第1波法大包囲デモを打ち出したことに対して、全面的な弾圧体制を取ることを法大当局が決定した過程を語った。

弁護士からは、07年4月の入学式などで、法大当局が「法大生の会」や社会科学研究会などのサークルを名指しにして、「セクトの活動家が入り込んでいる」などという妨害文章を配布したことを弾劾した。

弁護士は、「セクトとは具体的に何を指すのか」と追及するが、安東は全く答えることができない。「特定のセクトを指しているのではない」などという始末だ。中核派とストレートに言えない所に法大当局や安東の脆弱性が示されている。

安東は、「法大生の会は、セクトそのものではないが、セクトの人間が入りこんでいる」などと悪意に満ちた言い方をした。セクトの人間が入っていれば、その団体・サークルは、法大で活動することができないというのか。セクトの人間が在学している法政大学も、危険団体ということなのか? まさに、思想・信条の自由、結社の自由を真っ向から否定する暴言だ。だが、いかに法大当局や安東が、革命家の存在に脅えきっているか、ということだ。

安東は、「3・14法大弾圧を許さない法大生の会」=「危険な団体」と描こうと必死になった。安東は、「法大生の会」が06年の過程で、「学内で騒ぎを起こした」などと言い、だから4・27第一波法大包囲デモを許可しなかったなどと言いだした。

いかに、法大当局や安東が、6・15の1000人集会などをはじめとした06年度過程の「法大生の会」と法大生の闘いに完全に打ちのめされたかが示されている。

安東に対して、弁護士から「騒ぎとは具体的に何を示すのか」という追及が行われる。安東は、「学外者が来て、拡声器を使って騒いだ」(退学処分者の発言を指しているのか?)、「太鼓を叩いたり、音を出したりしてパフォーマンスした」(日本山妙法寺の方やZAKIさんを指しているのか?)、「大学の人間にギャーギャー言ったりした」(安東追及行動を指しているのか?)」、「学生の通行を妨げたりした」(集会が通行妨害なのか? 通行を妨げているのは、門を狭めたり、学生証チェックをやったり、ガードマンを配置している法大当局だろ!)、「警備員に食ってかかったりした」(不当に入構を止めるのだから当然だ)などを上げた。絶対に許せない。

安東は、3・14法大弾圧や退学処分に抗議する学生集会を「騒いでいる」などと切り捨て、それを主催してきた「法大生の会」が主催する4・27第一波法大包囲デモだから、集会を認めないというのだ。学生の怒りの声や批判など、一切聞かないという法大当局の姿勢、学生の怒りは「騒いでいるだけ」という法大当局の学生蔑視の姿が明らかとなった。

●06年度の弾圧体制の大破産を認めた安東

法大当局は、4月20日の総務部と学生部の合同会議で、4・27当日の対応を決めている。

安東が証言する。まず、安東は、「06年度の前後期とも違った対応を取ることを決めた」と証言。つまり06年度は法大当局の集会弾圧体制を法大生の決起によって大破産に追い込んだということだ。

安東は、具体的な対応として、「門の数を一つにする。だが、学生証チェックはやらないことを決めた」と言う。これも06年度の当局の大破産を示している。学生証チェックがいかに法大生の怒りの決起を引き出したか、ということだ。安東は、「正門だけにし、警備員を増強した」「授業妨害させないために、教職員の巡回体制を取った」と証言した。だが、4・27当日は、このような新たな集会弾圧体制を打ち破って、退学処分者が学内に突入していったのである。

●検察の冒頭意見陳述と違うことを証言した安東


4・27法大弾圧において重要なことは、安東などの教職員が内海君・友部君・内山君などの退学処分者を手足をつかむなどの暴力的排除に初めて踏み切ったという事実である。この点について、安東は、検察側の主張と全く違う証言を行っていく。

検察側の冒頭意見陳述では、「法政大学は、学内秩序維持のため、同月20日ころ、①同大学学生部長安東祐希(以下「安東部長」という)を上記集会に対応する現場責任者とすること、②上記集会開催を認めず、当日の開門を正門だけにして、同正門に警備員を配置し、上記退学処分者や全学連構成員らの入構を阻止するという入構制限を実施すること、③上記退学処分者や全学連構成員らが同キャンパス内へ侵入した場合は、大学構外へ退去するように警告を発すること、④警告に従わず、そのままとどまることにより、学内に混乱が生じたり、学内の業務に支障をきたす場合には、相当な手段を用いて学外へ排除することの各措置をとることを決めるともに、被告人新井に対しては、内容証明郵便で、上記集会の開催を認めない旨通告した」とある。

「相当な手段を用いて学外へ排除する」が、4・27で初めて導入された手足をつかむなどの暴力的な排除行為をさしている。だが、それにいたるまでには、③「警告を発する」に加え、④「警告に従わず、そのままとどまることにより、学内に混乱が生じたり、学内の業務に支障をきたす場合」という「条件」がついている。無条件に、何が何でも「相当な手段を用いて学外へ排除することの各措置」を取るという決定をしたわけではないのだ。

だが、安東に対する反対尋問の中で、検察側の冒頭意見陳述は全面的に否定されていくことが明らかとなった。

まず、安東は、検察側が傍聴意見陳述で述べた、4つの方針(①から④をさす)について、「そんな決定をしたわけではない」と言い放った。私たちとしては、検察側が主張しているからこそ、安東に確認を求めたが、安東は冒頭から検察側の傍聴意見陳述を否定しにかかる。安東は、「そういう決定はしていない。現場責任者は、いつも学生部長がやっている。決定する以前のこと。改めて決定するものではない。相当手段を用いて排除することは、常にやっていることだから、これも改めて決定する必要などない」と言った。

だが、4・27以前に教職員が被処分者を暴力的に排除することなど一度もない。06年度の過程、さらには07年の4月過程、教職員は被処分者の入構に「退去しろ」と言ったことはあるが、手足をつかむなどをして暴力的に排除することなど一度もない。06年の秋の過程で、ガードマンが一時期、被処分者を暴力的に排除することはあったが、被処分者と法大生の弾劾の闘いや、警備業法違反を突きつけられる中で、ガードマンも暴力的排除はできなくなっていたのである。

弁護士は、「4・27以前に物理的排除をしたことがあるのか?」と安東を追及。

安東は、「ある」と言う。

弁護士は、「具体的に何を指すのか」と追及。

安東は、「(06年の)6月15日に職員に暴力をふるった法大生を排除したことがある」などと言い放った。これは、学生証チェックに抗議した大学院生を暴力職員・菅野が首を締めるように暴力的に排除したことを指している。許せない!

弁護士は、「その他にもあるのか」と追及。

だが、安東は何ら具体的なことを言えず、「この他にも、何度かあります」と繰り返すのみで、具体的に言うことなど全くできなかった。

●弾圧の首謀者を自認した安東

次に、被処分者を排除するときの具体的方法についてである。

弁護士からは、「前もって、どういう手段で排除するかは決めていたのか?」と追及。

安東は、「その場に応じて決めることになっていた」と言う。

弁護士は、「手足を持って排除するとはいつ決めたのか」と追及。

安東は、「当日、私が判断した」「どのような形を取るかは、私に任されていた」と証言。やっぱり、こいつが弾圧の首謀者なのだ!

安東は、「(4・27については)、退学処分になった学生などを絶対に入れない体制にした。入り込むとは考えなかった。門一つで阻止できると思った。知らない学外者が入った場合でも、手足をもって排除する必要はないだろうと思っていた」と証言。

だが、被処分者は学内に断固として登場したのであった! ざまーみろ!

●「集会が行われるときは、いつも警察に相談している」とぬかした安東!

この過程で恐るべき証言が出された。なんと安東は「事前に警察に相談した。集会が行われる時は、いつも総務部の人間が窓口になって、警察に相談している。訴え出ている」などと、恐るべき証言を行った。法大当局は、まさに警察権力と日常的に被処分者の排除や集会の圧殺方法などについて、警察権力に相談して、方針を決定していたというのだ。絶対に許せない!

●警備員と教職員の「役割分担」なるウソ証言を行った安東


次に、警備員(ガードマン)についてである。

安東は、「事前に、警備方針を伝えた。門の所で、(被処分者などが)入らないようにしてもらう。門を一つにして、集中してもらった。学内は教職員がやるから、門に集中してほしいと伝え、入構させないことに集中してもらった」。

安東は、教職員が学内で被処分者を実力排除し、警備員が門で入構阻止するという役割分担ができていたと証言した。だが、実際は違っていた。警備員は、被処分者の強制排除にも加わり、新井君排除にも加わっていたのだ。後ほど、この事実を突きつけられ、安東は完全に追いつめられることなる。(後ほど)。

●「手足をもって排除しろとは言っていない」などとぬかす安東

では、肝心要の「手足をもって強制排除する」という具体的な指示がいつ、どこで行われたのか、という決定的な事実である。だが、安東はこれについて「指示したことはない」などと証言したのだ。

4・27当日、11時に動員された教職員の打ち合わせが行われている。ここでは、先に述べた検察側の冒頭意見陳述の4つの方針など、全く確認されていないことが安東証言で明らかとなった。加えて、「手足をもって排除する」という具体的なやり方についても、11時の時点では説明していないことが安東証言から明らかとなった。

この点を追及された安東は、「物理的な排除については、状況に応じてやると確認した。この中に、手足を持って排除するということが含まれている」などと言い逃れした。

要するに、「手足を持って排除しろ」という具体的なやり方を指示はしていないが、「状況に応じてやる」と言ったことの中に、排除のやり方も含まれているというのだ。後ほど、手足をもつどころが、警備員による暴行、腕をねじ上げたり、叩いたりする職員の暴行などが追及で明らかとなる(後ほど)が、これも安東は「状況に応じてやる」という排除手段に含まれるというのであろうか。「排除するためには何をやっても良い」「やり方は各自に任せる」というのであろうか。断じて許すわけにはいかない。いったい、どっちが暴行を行ってきたというのだ! お前ら法大当局の教職員ではないか!

●被処分者の存在が「混乱」だと言った安東!

強制排除は、内海君と友部君に対して初めて行われる。

内海君と友部君は、新井君とともに、地面に座り込んでいた。内海君は、携帯電話を操作していた。学内は混乱などしていない。ここに安東などの教職員が襲いかかったのだ。

弁護士からは、当局が撮影したビデオ映像を使いながら、厳しい追及が行われる。

安東は、「出ていくようにいった。そして、じっと待った」と証言。だが、「じっと待った」などというのは、ビデオを見てもデタラメであることは明らかだ。安東は、「出て行きなさいと言って肩に手をおいて、門の方に導いた」などと証言。実際は、安東が内海君の後ろから声をかけると同時に、抱きかかえて排除をはじめ、教職員も内海君の手足をもつなどの暴力的排除を行っている。ビデオ映像にも明らかだ。

重要なことは、この時点で、検察側の冒頭意見陳述で言われている、強制排除のための「条件」、すなわち「(被処分者が)警告に従わず、そのままとどまることにより、学内に混乱が生じたり、学内の業務に支障をきたす場合」という状態にあったのか、という問題である。そんな状態には全くない。内海君や友部君は、地面に座り込んでいただけであり、周りも授業中であり、静かな状態であった。「学内の業務に支障をきたす」ような事態にもなっていない。

だが、この点を厳しく追及された安東は、「学内は十分に混乱していた」と言い放つ。

弁護士は、「何が混乱していたのか」と追及。

安東は、「入構禁止者が入り込んでいる」「実際に混乱している。混乱を起こして入り込んだ」などと言い逃れをしようとした。

だが、弁護士はそんな言い逃れを許さない。弁護士は、「あなたが内海君を抱きかかえた時、学内は混乱していたのかを聞いているのだ」と追及。

すると安東は、「十分に混乱を起こしている。(内海君が学内に)いれば、混乱を起こす。その可能性がある。混乱を起こす元(=内海君の存在)がある以上、混乱である!」などと、安東ワールドが炸裂!

まさに、安東は「入構禁止者が学内にとどまっていることが混乱だ」と言い放った!

もはや、検察側の冒頭意見陳述で述べた「法政大学の4つの方針」なんて、「そんなの関係ねえ!」というやつである。被処分者が学内にいるというだけで、強制排除をやるのは当然だと安東は言っているのだ。

●警備員の膝蹴りにも、「判断できない」とぬかす安東!

安東は、「物理力を行使して排除したのは明らかだ」などと言いながら、「2名を退去させたのは、暴行ではない」などと居直った。

だが、新井君と友部君に対する排除行為は、暴力そのものだ。何度も、ビデオで映像が流され、法廷は怒りに包まれる。

さらに重大な事実が発覚した。なんと、警備員が新井君に膝蹴りを行っていたことが、映像にバッチリ映っていたのだ。

法廷では、ビデオ映像を流し、弁護士が「警備員が新井君に膝蹴りをしている。どうか」と追及。傍聴席からは、「やっているなあ!」という声がもれる。

だが、安東は「膝蹴りをしているかどうか判断できない」「この動きが膝蹴りだと断定できない」などと言い放った。おいおい、ビデオにバッチリ映っているではないか! お前は、白を黒と言うのか。法廷は、怒りに包まれる。

●苦しい言い逃れを連発する安東

さらに、警備員が内海君や友部君、新井君排除に加わっている点が追及される。

先に明らかになったように、教職員は学内で被処分者の排除を行い、警備員は門で入構を阻止するという役割分担があったことが安東証言でのべられていた。

だが、事実は、警備員も強制排除に加わっている。それもビデオ映像でバッチリ映っているのだ。

弁護士からは、「警備員も排除に加わっているではないか」と突っ込まれる。

安東は、「(被処分者が)入り込むのを防ぐのと、排除するとは区別しづらい」などと言い放つ。いや、区別できるでしょ。入構を阻止するのと、入構した被処分者を暴力的に排除するのは、別の行為だろう。あんたもそういう役割分担だと言ってたでしょ!

さらに、弁護士はビデオ映像を示しながら、「警備員が内海君などに触れているではないか」と追及。

安東は、「触れているように見えない」と強弁。

だが、ビデオ映像にはバッチリ映っている。

安東は、「触れているとしても、排除しているのは教職員が中心だ」などと居直る。教職員が排除しているのもそうだが、警備員が加わっていることを問題にしているのだ!

●新井君を構外退去に決めた時点について、ウソ証言した安東

さらに重大なのは、新井君排除だ。内海君や友部君を排除することも許せないが、学籍者である新井君排除は、別の意味で大問題だ。

だが、安東は「彼は排除を邪魔したから構外に退去させる対象となった」などと新たなデッチ上げを策動した。

弁護士からは、「新井君は、いつ排除の対象になったのか」と追及。

安東は、「二人(内海君、友部君)を退去させる時から、妨害しようとした時点で」などと言い放つ。

だが、これまで安東は、新井君が構外退去の対象になったのは、内山君の排除を妨害したからだと言ってきた。これはウソだと言うのか。安東は、内海君や友部君が排除される時も、新井君が排除されていく事実を突きつけられる中で、今まで言っていたことと全然違うことを言いだしたのだ。新井君は、内山君を排除する前から、すでに構外退去の対象者になっていたのだ、と! そんなの聞いてねー!

だが、すでに新井君が構外退去の対象になったのであれば、内海君と友部君の強制排除と内山君の強制排除の間は15分間ぐらいの時間があいている。この間に、新井君に対して、「構外退去の対象だ」という警告が行われたか、あるいは「次も妨害行為をやったら退去してもらう」という警告が行われたか。全くされていない。

要するに、新井君は強制退去の対象者ではなかったし、安東などもそう考えていた。だが、新井君が内海君や友部君排除の段階から、排除されている事実をビデオ映像で突きつけられる中で、「すでにこの段階で構外退去の対象になったのだ」と言い逃れをしようとしたのだ。まさに、ウソつき証言だ。この過程で、新井君に対して「構外退去」という命令はされていないし、教職員に対しても「新井を構外退去させろ」という指令もされていないのだ。全ては、安東の頭の中だけの「世界」である。

●事件当日に言わなかった「首締め」証言を、のちに新たに加えた安東!

次に、内山君排除の問題だ。ここでも、安東は内山君を発見した瞬間に、いきなり腕をつかんで排除を始めたことを証言。しかも、「警告だけでは出るとは思わなかった」などと勝手に決めつけ、暴力的排除を正当化しようとした。

そして、いわゆる新井君が安東の首を絞めたとされる問題となる。

今回明らかとなったことは、4月27日の弾圧当日、安東が麹町警察署に行って、調書を作成していた問題だ。ここでは、安東は、自分が首を絞められたなどと一言も言っていないし、調書にも書かれていないということである。まさに、事件当日、一番記憶が鮮明な時に、「首を絞められた」と言っていないのである! 安東は! なんと!

ところが、5月1日に、高尾警察署に言って調書を取った時には、「首を絞められた!」という新証言を行い、調書が作成され、被害届を出したのだ。

この間、何があったのであろうか??? 謎である!

この点を指摘された安東は、「4月27日は、現場責任者として全体的なことを証言して調書にとった」などと言い逃れようとした。だが、4月27日の調書でも、安東は、内山君を排除するときに新井に妨害されたと言っているのだ。新井君が安東の後ろの方からしがみついて妨害したと。だが、「首を締められた」という記述は一言もない! 一番記憶が鮮明な当日の調書なのに! なんでだ! 何があったのだ!

新井君が首を絞めていないのは、言うまでもない。

●「指示」ではなく、「支持」をした安東

さて、学籍者である新井君の排除はいつ、どこで、誰が決めたのであろうか。

この点を弁護士は鋭く突っ込む。「新井君排除の指示はしたのか?」。

安東は、「言葉では言っていないが、私の動きを見ればわかる」などと言い放つ!
はあ? なんだそれは! なめんじゃねえぞ! 「動きを見ればわかる」って何だ!

すると、安東は「新井被告の排除を、(安東が)止めていなければ、排除して良いとなる」などと証言。もう、デタラメだ!

仮に、安東が「止めていない」としても、それはすでに教職員による新井君の排除が行われていたということではないか。そもそも、その教職員による新井君の排除を安東がいつ指示したのかを聞いているのだ。安東が答えていているのは、「指示」ではなく、教職員による排除を「支持した」ということではないか。そんなことを聞いているのではない!

要するに、安東は、新井君を「排除しろ」という指示など一度もしていないということだ。教職員が内山君を排除したことの流れの中で、新井君も排除した。それを安東はあとから「支持した」というだけなのだ。ビデオの映像でも、新井君と安東が「口論」している間を教職員が「割って入って」新井君を外に押し出していく映像がバッチリ映っているのだ。

新井君の強制排除は、全くデタラメなものであることが明らかとなった。そもそも、新井君を排除するという決定権を安東が持っているということがおかしい。

入構禁止という処分を教授会ですら決めずに、安東が勝手に決めて良いはずはない。しかも、今回はどさくさの中で、新井君を強制排除していったのだ。

これに対して、新井君が入構を求めるのは当然だ。ところが、教職員は、新井君の入構を阻止した。のみならず、学生部事務部長の浅見が、総務部次長の佐藤を後ろから突き飛ばして、新井君に体当たりさせ、新井君が佐藤をかわすと、佐藤が転倒。それを合図にして、公安警察が新井君に襲いかかって逮捕したのだ。

何から何まで、法大当局がやっていることは、デタラメである!

●15分もあって「時間的余裕がない」と言う安東

さて、安東は新井君に対して強制退去の対象であると警告していない。それは裁判でも認めた。だが、その理由として安東は、「時間的余裕がなかった」などと言っている。

だが、先にも明らかなように、内海君や友部君を排除するときに、すでに強制退去の対象に新井君がなっていたのであれば、内山君排除までに15分間の時間的余裕がある。この間、安東などは、新井君に「強制退去の対象だ」と警告など行っていない。

さらに、内山君を排除したあとに、新井君と安東が「口論」しているが、その時ですら、安東は新井君に「お前は強制退去の対象だ」とすら言っていないのだ。

●友部君の存在が「混乱」だという安東

次に、友部君の逮捕にいたる経緯だ。

4・27の当日、友部君は4回も排除を受けている。1回目は、内海君の排除と一体で行われた。この時も、問答無用の暴力的排除を受けている。

2回目の排除について、なんと安東は14時以降に、「事後報告を受けた」と証言した。 2回目の排除行為は、安東の指示すらなく行われていたというのだ。もちろん、検察の冒頭意見陳述で述べているような「法政大学の4つの方針」など、完全無視だ。

3回目の排除について、友部君は、弾圧本部であった教職員の控え室の前の廊下に行っていた。これについて、安東は「特別に何かをしていたわけではない」と認めたが、「出すべし」と言って、教職員が友部君に襲いかかって排除したことを認めた。もちろん、友部君がそこにいることで、「混乱」や「業務に支障」があったわけではない。だが、友部君の存在が「混乱」なのだと、安東は言っているのみである。

●排除のためなら何でもありだと言う安東!!

重大なのは、権力が突入した4回目の排除だ。

ここでは、ビデオ映像を見ながら、教職員による友部君への暴行の事実がまざまざと映し出される。映像では、学生部事務部長の浅見が、友部君の腕をひねり上げたり、拳で友部君の手を叩いたりする映像が映し出され、友部君が教職員に抱え上げられ排除されていく姿が映し出される。法廷は、怒りにつつまれていく。「これこそ暴行じゃないか!」。

だが、安東は、「暴行とは認めていない」などと言い放つ!

浅見が友部君の腕をひねり上げている映像を見ても、安東は「全く違う。友部被告が浅見事務部長の腕を持ってからだ。友部被告が暴れるからだ」などと言う。だが、友部君は、両手を教職員につかまれて必死にふりほどこうとしているだけだ。友部君が浅見の腕を持っていたのではない、浅見が友部君の腕を持っていたのだ。友部君は浅見の腕をもつ必然性、理由など全くない。友部君は、浅見が腕をつかむことから逃れようとしていたのだ。それを浅見が、友部君の腕をひねり上げていたのだ。

さらに、浅見は、友部君の腕をひねり上げられないと見るや、今度は友部君の腕に拳を振り下ろして、友部君の抵抗を奪おうとする。これについても、安東は、「暴行ではない」などと言い放つ。断じて許せない。

安東は、「殴っているのではない。手を引きはがそうとしていたのだ」という。

そして、安東は、被処分者が学内に入構していることが「混乱」であり、それを排除する行為は、全部正当なのだと、居直っていく。

3・14法大弾圧を強行し、立て看板・ビラまき規制に抗議したら退学処分と入構禁止、退学処分に抗議して学内に入ったら建造物侵入で逮捕、4・27では被処分者が学内にいることが混乱の元凶となり、排除するためにはどんな手段を用いても良いと、そして排除に抗議した新井君すらも強制排除し、警察に逮捕させる法大当局!

●警察権力を導き入れた安東!

安東追及は、ついに核心問題に突入していく。友部君逮捕のために警察権力が突入した問題だ。

安東は、すでに11時の段階で、総務部に対して権力導入を検討するように要請していたことを証言した。

だから安東は、「警察が入ってきても、おかしくない」などと言い放つ。

まさに、確信犯である!

だが、法大当局が110番通報したのか、警察の勝手な突入なのか、という核心問題については、証言を避ける安東。お前は、現場責任者だろう!

なぜ言えないのだ! なぜ言わないのだ!

安東は、「自分は直接、警察に連絡していない」「総務部が連絡したかは自分は知らない」などと言い逃れに終始した。

だが、警察権力は、ボアソナード・タワー門から突入し、友部君を拘束した。だが、当日は、正門以外は全て閉められており、ボアソ門も閉鎖されていた。

いったい誰がボアソ門を開けたのか? 警察が学内に突入するとしても、門が開いていなければ、入ることなどできないのだ。誰が警察を導き入れたのか?

だが、この疑問はあっさり解決された。

安東は、「正門前は、(集会で)混乱していたので、友部被告をボアソ門から出すと自分が決め、開けてほしいと総務部に連絡した」と証言したのだ。

やっぱり、お前が開けさせたのではなないか!

そして、ボアソ門が開いた時、警察権力は、ボアソ門から殺到し、友部君を拘束し、友部君の「暴行」をデッチ上げて逮捕したのだ。

なんと出来過ぎな弾圧なのか!

当日昼休み、公安警察どもは、正門とキャンパスの集会に集中し、弾圧を狙っていた。だが、川島勇二などの公安警察の別働隊は、行く必要もないボアソ門(正門のちょうど反対側)に行き、友部逮捕のタイミングを狙っていた。そこで、安東の指示によって、ボアソ門が開く! 突入せよ!!!!

安東は、「警察が中に入って、身柄を拘束して良かった」などと本音を吐露した。予定どおり、うまく行ったってことか。

●「今日は実りが多かった」と総括した安東

4・27当日、安東は教職員を集めて、総括会議を行った。そのとき、安東は、「今日は実りが多かった」と総括を返した。これも今回の裁判で明らかとなった。

「実りが多かった」とは、当局の予想を超えて被処分者が学内に入ったが、強制排除に「成功」したことを指しているようである。

ビデオ映像では、「新井は、処分されることになっているから」という学生部職員の声までがバッチリ入っている。4・27集会をめぐって新井君を処分する口実をつくるどころか、逮捕までできたことで安東や法大当局にとっては、「実りが多かった」ということなのだろう。

本当に、腐りきった連中だ!

●激しい追及に打ちのめされた安東

あまりの安東の許し難さに、法廷は怒り爆発。退廷者が続出した。

何よりも、新井君と友部君は、安東を法廷で徹底的に弾劾。二人の激しい追及に、安東は、ぼう然とするのみ。「だからと言って、首を絞めていいわけない」とつぶやくのみであった。かつて、バーベルで体を鍛えていたと今回の裁判で証言した安東も、正義あふれる二人の追及行動に完全に粉砕され、打ちのめされたのであった!

17時に終わる予定が、延長され、19時すぎになって終了した。

17時で終了予定が、裁判長が延長を決めると、傍聴していた当局職員は「えー」と残念がる。お前ら、動員でいやいや来てんじゃねえ! 安東のために来たのでもないのだろう。むしろ、安東を監視しに来ているのだ。団結してないね、こいつらは。

●バイト君が、傍聴券をこっちに渡す

この日も、法大当局は40人近くのバイトを雇い、裁判闘争を妨害することに全力を挙げた。だが、バイト体制も崩壊しつつある。お金の為に当局の手先になって傍聴券を得ることの許し難さに気づいたバイトの中からこちらに傍聴券を渡す人が生まれた。バイトで傍聴せざるを得なかった人も、裁判が進むにつれて、安東証言に怒りをもったせいか、「答えていないだろ!」とつぶやいたりしていた。

さらに、金で傍聴券をかき集める法大当局を弾劾した私たちの訴えに共感した青年労働者が何人も、「私はバイトではありません。これ使って下さい」と言って当たり傍聴券を私たちに渡してきた。すごい決起である。

このような偉大な労働者の決起に比して、無様なのが法大の教職員だ。今回の裁判では、抽選に並んでいないで傍聴に来た教職員は4人。うち2人は、安東と同輩の文学部教授である中釜と菅沢だ。なんて腐りきった連中だろう!

●さあ、弁護側立証に突入せよ!

次回、第13回公判は、2月27日(水)だ。弁護側立証が始まる。

すでに、検察側立証の過程で、法大当局を徹底的に弾劾し、当局の不正義性を全面的に明らかにし、新井君・友部君の正義性をはっきりさせてきた。そして、裁判の傍聴を通して、法大生の怒りの決起が闘われていった。すでに、われわれは勝利している!

いざ、4・27法大弾圧裁判の後半戦へ!

10・17法大クラス討論弾圧の第1回公判-2月18日(月)12時、東京地裁-に総決起しよう! 内田君を取り戻そう!
1月23日・第11回公判の報告です。

今日は、スキンヘッドの亀田みたいなのをはじめ、どこから連れてきたんだ、という風情のバイトが登場。傍聴席で豪快に居眠りこくありさま。

今日は前回の続きで、主に3・14弾圧をめぐる尋問。

 まず、3月14日当日について。
 友部君が「5人が『業務妨害した』というのなら、何をしていたというのか」と聞くと、安東は「個別の人が何をしていたのかはわからない。全体として業務妨害したということだ」と強弁。
 安東の理屈では、その場で撤去作業が妨害されたかどうかなど関係なく、かねてより「立て看板撤去粉砕」という意思を示していたことをもって「業務妨害」ということになり、その一団と一緒にいたものは業務妨害をした、ということになる。退学処分も、具体的な行為ではなく、「総体として」業務妨害をしたという理由だ。デモ隊が入構した時点で通報する方針だったということも明らかにされた。
 
傍聴席の失笑と怒りを買ったのは次のやりとりだ。

友部「私は写真を撮っていたが、知っていますか?」

安東「知りません」

友部「ビデオにうつってなかったですか?」

安東「当時はビデオを撮ることになれていなかったので消してしまいました」

「消してしまいました」! 法大当局にとって、3月14日の逮捕自体は隠すべきものだということだ! 大体、「慣れていない」ことと「消す」ことは関係ないだろ!

友部君が、「私は個人名義の立て看板を出していたが、それはどうしたか」と聞くと、安東は「撤去した。くくりつけられた状態がほかの看板より難しいので撤去は遅れた」。

学生掲示規程では「学生または学生団体」としている。しかし、06年の規則では「学生団体」としかかかれていない。この点について弁護士がさらに質問。

弁「個人が看板を出したい場合は、古い規程が適用されるのですか?」
安「それは古くなっており、機能していませんので、新しいルールを制定」
弁「では自由なのか」
安「施設の管理権を持つ大学が判断する」
弁「基準は、あくまで(大きさや申請の方法など)外形的なものといいましたね、ならばなぜ『宗教団体はダメ』となるのか」
安「学外団体は認めない」
弁「その基準は」
安「大学として個別に判断する」
弁「ルールはないのですね」
安「その場で判断します。ふさわしいかどうか」
弁「『自由と進歩』か?」
安「理念的にはそうだが、個別に判断します」

一方、新井君の「哲学研究会は学外団体か」という質問に安東は「そうだ」と答えた。その根拠は「活動内容をみて判断した」「全学連委員長がいた」ということだという。

これらから明らかになるのは、「ルール」などといいながら、そんな明文化された「基準」は実は関係なく、すべては「大学」の一存で決められるということだ。
 結局のところ、「俺がルールだ、俺に従え」というものでしかないではないか。「学外団体」なる規定はそのための得手勝手な口実だ。

安東はほかにもさらに重大な発言をしているので列挙する。

○友部君への自宅謹慎命令について。
「履修登録はできる」となぜ伝えなかったのか
「個別に問い合わせがあれば答える」

○新井君への入構禁止措置について。
安東は「総務担当理事のもとできめた。会議ではない。打ち合わせのようなもの。入構禁止は正式な決定」と言い放った。

○5月や6月の集会に集まったのは野次馬だというが、学生団体から逮捕や退学処分に抗議文がでているのは知っているか?
安東「学生証の確認に教職員や学生から抗議の声があったのは知っているが、写真に写っているのは野次馬」。(例によって答えになっていない!)

次回は2月13日(水)午後1時半より。いよいよ4月27日をめぐる尋問に入ります。
 1月11日、新井君・友部君の第10回公判が東京地裁で行われた。
 今回も、学生部長・安東に対する反対尋問だ。2時間にわたる反対尋問の中で、安東は「安東ワールド」(現実の世界と異なる安東の頭でつくられた観念的世界)を展開したが、次々と驚愕の事実が明らかとなった。

<1> やっぱり3・14法大弾圧は権力犯罪だった!

①安東が警察への事前連絡を認めた!

 前回の安東反対尋問に際して、すでに3・14法大弾圧の前に、法大当局が警察に対して連絡を取っていたこと、その窓口は総務部であることが明らかとなっていた。
 今回、弁護士は、「警察と連絡を取り合っていたのは、総務部部長の清宮さんか」と指摘すると、安東は「総務部の関係者と聞いている」と証言した。
 いずれにせよ、3・14法大弾圧は、法大当局と警察権力が事前に連絡を取り合って行った政治弾圧であることが明らかとなったのだ。

②2分で、200人の警察官が来たことを「不自然ではない」という安東

次に、弁護士は「学生が大学構内に入った段階で、110番通報したのか」と質問すると、安東は「そうです」と認めた。
 さらに、弁護士は「110番通報して、たった2分で200人の警察官が学内に入るというのは不自然ではないか」と質問すると、なんと安東は「不自然ではない」と言い、「混乱が予想されると事前に警察に連絡したのだから、それに対して警察が準備していたのだろう。逆に準備していない方が不自然だ」と言い放った。
 安東は、200人もの大量の警察官が法大近辺に待機し、法大当局からの110番通報を合図にして、学内に突入したことを不自然ではない、と言っているのだ。大学当局が事前に、警察に相談していたのだから、当然だと。
 まさに、当局と警察との間の事前協議において、大量の警察官(200人!)を動員して、学内に入った学生全員を逮捕するシナリオができあがっていたということだ。

③学生の入構を物理的に阻止しなかった教職員 -引き入れることが狙い-



弁護士は、「学生がデモから帰ってきて、大学に入構するときに、教職員は物理的に入構を阻止したのか」という質問に、安東は「していない」と証言しつつ、「小さな拡声器で、入構を禁止すると警告した」と証言した。これは重大な問題だ。当局としては本気で入構を止める気などなかったのだ。それだけではない。
 前回の公判で、弁護士から「学生がいない間に立て看板を撤去すれば良かったのではないか」との質問に対して、安東は「立て看板の撤去は学生がデモから帰ってから、面前で行うことを決めていた」と証言していた。面前で撤去することを決めておきながら、「入構禁止」を警告するというのは、矛盾している。だが、当局にとっては矛盾ではない。「入構禁止」の警告は、建造物侵入容疑をデッチ上げるためであり、「面前撤去」も威力業務妨害をデッチ上げるためであったのだ。
 警察権力と当局が描いたシナリオは、(1)正門を大きく開いて学生を引き入れ、(2)門前で「入構禁止」というアリバイ的警告を行い、(3)学内に入ったことで直ちに110番通報を行い、(4)学生の面前で立て看板の撤去作業を行うふりをすることで学生を挑発して抗議行動を引き出す、(5)法大近辺に待機していた200人の警察官を突入させて学生全員を逮捕するというものであった。

④立て看板の撤去作業の妨害などなかった



 安東は「立て看板を撤去しようとしたが、ヒモでくくられており、そのヒモをほどこうとしたら、妨害が入ったから、作業を中止するように言った」と証言。
これに対して、弁護士からは、「学生から、腕をつかんで引き剥がすなどの妨害を受けたのか」と質問されると、安東は「それはない」と証言しつつ、「立て看板と教職員の間に立ちふさがったり、立て看板に寄りかかったことが業務妨害にあたる」と証言した。
 だが、当日の連続写真を見れば明らかなように、教職員が立て看板の撤去を行おうとして立て看板につながっているヒモをほどこうとしている時、学生は妨害行為はしていない。安東が言う「立て看板と教職員の間に立ちふさがったり、立て看板に寄りかかった」というのは、教職員が立て看板の撤去作業を諦めた後の事だ。写真を見れば明らかだ。
 重要なことは、立て看板の撤去作業なるものが始まって、すぐに200人の警察官が乱入してきたことだ。まさに、立て看板の撤去作業は、「ふり」だけであり、学生を挑発し、抗議行動を引き出し、業務妨害をデッチ上げ、警察官200人を引き込むためのものだったのだ。



⑤フジテレビが逮捕を撮影

 次に、3・14法大弾圧をフジテレビが撮影し、夕方のニュースで報道した問題だ。 安東は、フジテレビのニュースをビデオで見たと証言。フジテレビが法大キャンパスの中に入って撮影していたことも認めた。
 弁護士は、「大学からフジテレビに事前に連絡していたのか」と質問。安東は、「連絡していない。大学の利益にならない」と証言。
 弁護士は、「フジテレビは、建造物侵入ではないのか。大学は、被害届は出しましたか」と質問。安東は、「翌日に、抗議文を出した」と証言した。
 フジテレビがいたことを安東は認めた。事前に誰かが連絡したから来たのだ。安東が言うように、大学関係者でなければ、警察権力以外にあり得ない。警察が、フジテレビに「学生の大量逮捕があるから、面白い映像取れますよ」とリークしたのだろう。
 ここからも、3・14法大弾圧が仕組まれた政治弾圧であることは明らかだ。

<2>自宅謹慎-退学処分の不当性が明らかに

①自宅謹慎で授業に出れる? 出れない?

 まず、安東は、「自宅謹慎は、学則上の処分ではない」と認めた。
 弁護士から、「自宅謹慎は、拘束力があるのか」と質問すると、安東は「拘束力はない。今の入構禁止者のように放り出すとはしていない」と証言。「放り出す」って、私たちをまるでモノ扱いだ。
 弁護士は、「自宅謹慎と停学の違いは何か」と質問。安東は「自宅謹慎は、教育的指導だ。一連の行為について、自宅で反省してほしいということだ。停学は学則に基づく処分で、授業にはでれない」と証言。
 弁護士は、「自宅謹慎も、停学と同じように、授業にでれないのではいか」と指摘。
 安東は、「自宅謹慎でも、授業に出たいならば、教授会で審議してもらって、出ることもありえると思っていた。授業に出たい、単位を取りたいというのならば、学部の方から説明されているはずだ」と証言。
 弁護士は、「自宅謹慎について、授業を受けられると事前に説明したのか」と質問。
 安東は、「していません」と証言。
 弁護士は、「自宅謹慎を命令されて、授業にでれるか分からないのに説明しないのはおかしいのでは」と言うと、安東は「問題ありません」と言い放った。
 弁護士は、「自宅謹慎しろと言いながら、授業には出れるというのは矛盾しているのでは」と言われるが、安東は「矛盾していない」と言い張った。
 はっきり言って、安東は苦しい答弁だ。
 当時の経過を振り返ると、3・14法大弾圧で釈放された私たちが大学キャンパスに行くと、安東などが「君たちは、総長から自宅謹慎命令を受けている。出て行きなさい」の一点張りであった。もちろん、「授業を受けたいならば相談に応じる」といった説明など皆無だった。ただただ、高圧的に「自宅謹慎命令が出たから出て行け」の一点張りだ。それに対して、私たちが「自宅謹慎は学則にない。そんな命令には従えない」と言うと、数日後には、理論武装したらしく、「自宅謹慎命令は、教育的指導だ」と言い出したのだ。もちろん、このときも「授業に出れる」という説明など皆無だった(一度も言われたことはない)。要するに、「自宅謹慎は、教育的指導」「自宅謹慎でも授業には出れる」などは、後付的に言っているだけなのだ。当局の狙いは、事実上の停学処分を行い、私たちが大学に来て、3・14法大弾圧を弾劾することを止めさせようとしたのだ。
 現に、安東は、証言の中で、「自宅謹慎でも、業務妨害などをせずに、授業に出るだけなら良い」という本音まで言っている。

②「新井君は、教育的指導の対象ではない!」と言い放った安東

 さらに驚くべきは次の事だ。
 弁護士は、「4・27で逮捕された新井君には自宅謹慎が出ていないが、なぜか」と質問。安東は、「自宅謹慎では効力がなかったからだ」「新井君は、自宅謹慎をきかない可能性が高い」と証言。そして、安東は驚くべき言辞をはいた。
 弁護士が「新井君は、教育的指導の対象ではないということか」と質問すると、なんと安東は「そうです」と言い放ったのだ!
 そして、安東は、「新井君については、法人の判断で、入構を禁止することを決めた。大学による施設管理という観点で、暴行をふるった新井君が学内に入ると危険であるから。これは、教授会の判断とは別」と証言。もはや、学則に基づいて、学生の処分を検討するというプロセスすらも関係ないと安東は言っているのだ。法人の判断なるもので、当該学生からの意見など全く聞かずに、学生の自由や権利を奪えるというのだ。3・14法大弾圧直後の自宅謹慎命令よりも、当局のやり方はますます反動化している。しかも新井君は、裁判で無実を争っているのだ。
 弁護士から「学内に入れないという不利益を受ける新井君から意見を聞かないというのはおかしいのではないか。新井君に対して、学内に入れないという理由などを通知しているのか」と質問すると、安東は「通知してない。学内に来たときに通知する」と証言。全く許し難い。実際、12月14日に新井君が学内に入った時、暴力的に排除したのが安東なのだ。
 弁護士は、「要するに、法大当局は、メチャメチャやっていないか」と弾劾するが、安東は鉄面皮丸出しで、「そうは思わない」と言い張った。安東は人間じゃねえ!

③処分ありきの退学処分

 次に、退学処分の不当性だ。
 弁護士は、3・14で逮捕されたことを唯一の理由にして懲戒処分のための呼び出しを行いながら、実際の処分は3・14以外にも拡大していることは不当だと指摘。
 だが、安東は「仮に3・14で逮捕されなくても、それにいたる経緯で処分の対象だ」「処分理由が変遷したわけではない」などと強弁した。だったら、処分のための呼び出し通知の中に、3・14以外の事も書いておけよ!
 安東が3・14以外の学生部に対する抗議行動も業務妨害だと言って、退学処分の理由にデッチ上げたことに対して、弁護士は「法大では、学生部への抗議行動が日常的に行われていたのではないか。2004年の12月も数十人が学生会館の解体に抗議して、学生部への抗議行動をやっている」などと指摘。これに対して、安東は「自分が学生部長の時は抗議行動はなかった」などと証言し、過去にあったことを暗に認めた。
 法大では、学生部に対する抗議行動は、当局が反動的な事をやるたびに行われていた。私たちが「あの程度」で退学処分になるのであれば、毎年数百人規模の学生が退学処分になったであろう。
 弁護士は、「学生部への抗議行動の時に、これは処分の対象になると学生に通知したのか」と質問すると、安東は「警察に通報すると通知した」などと証言。
 このやり取りに安東尋問の姿が浮き彫りだ。弁護士は、「処分の対象になると通知したのか」と質問したのだが、安東は「通知していない」と答えずに、「警察に通報すると通知した」と言い方で誤魔化すやり方だ。安東の証言は、いつもこのように、弁護士からの質問に「イエス・ノー」で答えず、自分の言いたいこと、自分の頭の世界を一方的に言うという状態だった。

<3> 学生の闘いを蔑視する安東

 3・14法大弾圧や不当な退学処分に対して、学生の反対の声が大きく上がったことを弁護士は紹介し、一文連などの学生団体が当局に抗議文を提出したことを紹介した。
 これに対して安東は、「学生証チェックは困るという意見を見聞きしている」と、学生の反対の声を認めざるを得なかった。
 だが、これから安東ワールドが炸裂する。
 2006年5月26日の学生500人による安東追及行動について、弁護士が当日の写真を示しながら、「学生の抗議行動を受けていますね」と指摘するが、安東は「そのような認識はない」と言い放つ。



500人の学生が安東を取り囲んで、追及行動を行った(写真)。質問に沈黙する安東を元気づけるために、「安東コール」も行われた。だが、安東はこれについて、「抗議行動という認識はない」などと言っているのだ。
 次に、2006年6月15日の1000人集会だ。これについても安東は、「抗議しているのは、処分者とごく一部の学生だけ。十数人だ」と言っている。6・15の1000人集会をさして、「抗議しているのは十数人だけ」と言う安東。
 安東は、数百から1000人の学生がキャンパスに集まっている現実について、「多くの人は、何かやっているという見せ物のように思って集まって来ているだけだ」と言い放った。ここに学生蔑視の最たるものがある。法大生は、単に面白がっていただけではない。処分反対署名は2000筆近く集まり、3・14弾圧や自宅謹慎、不当な退学処分について怒りを持って結集したのだ。

<4> 当局を批判するサークルを弾圧する安東

①全学連の正式名称を知らない安東

 次に、弁護士からは、学外団体の規定について、安東の姿勢を正した。
 弁護士は、「全学連の正式名称を知っているか?」と質問。
 安東は、「知らない」と回答。正式名称を知らずに、全学連を学外団体だと勝手に決めつけたのか!
 弁護士は、「内海君が、全学連の副委員長であることは知っているか」と質問。
 安東は、「知っている」と回答。
 弁護士は、「内海君が、全学連の立て看板をつくっていたことは知っているか」と質問。 安東は、「知っている」と回答。
 弁護士が「学内者がつくった立て看板でも、撤去するのか」と質問。
 安東は、「学籍者がつくっても、学外団体だと認識した」と回答。
 弁護士は、「なぜ、学外団体だと認識したのか」と質問。
 安東は、「学内団体との届け出がない。届け出があっても、学内団体ではない」と回答。
 要するに、学籍者の内海君がつくった立て看板でも、当局が全学連を勝手に学外団体だと決めつければ撤去できると言うのだ。撤去ありきでしょ。

②法大生の会も学外団体!

 弁護士からは、「3・14法大弾圧を許さない法大生の会は、学外団体なのか」と質問。
 安東は、「そうです」と回答! 法大生の会も学外団体かよ!
 弁護士は、法大生の会が、法大生5人を中心にして結成されたことを指摘し、学内者の大半が構成員なのに、なぜ学外団体なのかを追及した。
 だが、安東は「大学に届出がされていない。仮に届出があっても学外団体だ」となどと証言。要するに、当局が気に入らないならば、全部学外団体として排除するということだ。

③当局を批判した世論研究会も弾圧

 全学連や法大生の会だけが弾圧されているのではない。当局の弾圧は、当局に批判的な公認サークルにまで拡大している。その一つが第一文化連盟に所属する世論研究会に対する弾圧だ。
 弁護士は、世論研究会が立て看板の設置を求めたことに対して、学生部が許可しなかったことを指摘し、2006年の「立て看板・ビラまき規制ルール」に基づいて、立て看板設置の申請を行いながら、許可しないのはなぜかを質問した。
 安東は、世論研究会が機関誌で教職員を誹謗中傷したことを理由にあげ、立て看板の許可を与える手続に入れる対象サークルではなかったと証言した。
世論研究会は、機関誌で、3・14法大弾圧以来の法大当局のあり方を批判しただけである。これが誹謗中傷だというのだ。要するに、当局を批判していることが気に入らないのだ。当局を批判したことに対する懲罰として、立て看板の設置を不許可にしたのだ。
 安東などは、全学連や法大生の会を学外団体と決めつけ、その行動が大学を混乱に陥れているかのように言うが、結局は、大学当局に批判的なサークルが立て看板を出すことすら許さないということなのだ。

 一切の原因は、立て看板・ビラまき規制に始まる法大当局の弾圧にこそある。それに対する学生の闘いを「業務妨害」「誹謗中傷」と切り捨て、さらなる弾圧の口実にしているのが法大当局なのだ。
 だが、学生の怒りと闘いは、弾圧すればするほど、燃え広がるのだ。
 今回の安東のふざけた証言に対して、学生の怒りはますます爆発だ。
 安東尋問は、まだまだ続く。安東徹底弾劾の闘いをさらに叩きつけよう!


法廷にやって来た職員は、学務部次長・そして株式会社エイチ・ユー取締役専務〈法大の子会社3社は1月から経営統合していたようです〉・菅野俊一を筆頭に金子良作、悪人顔1名。教員は宇治谷義英(法)と竹本健(文)。安東とはかつての第一教養部での同僚ですね。
もちろん誰一人抽選には並ばず。

当局に続いてバイト君3人が、当たり券をもってやって来たものの、すでに傍聴券引き換えの締め切り後(開廷10分前までに引き替えないと入れない)。はじめからその算段だったのだろう。そのままタクシーで逃亡。



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