3・11に参加した学生の感想③

　３．１１福島県民集会では１万６千人が「原発いらない」の声を上げ、開成山球場を埋め尽くしました。政府が昨年末にも事故収束宣言を出し、安全キャンペーンを進める中、事故は終わっていないということを福島と全国の人々の声で示しました。特に政府による福島切り捨てに福島の人々は負けていませんでした。集会中の福島県民の集会発言では、「東京電力と国はきちんと責任を取って下さい」「人の命も守れないのに、電力とか経済とか言っている場合ではないはずです」等、政府、東電に対する根底的な怒りを発しました。福島の人々の一言一言が再稼働を止める展望です。

　集会の前には全学連福島現地行動隊として福島で活動してきました。
　現地で３．１１集会への参加を訴える中で様々な人々と出会い、福島現地の思いを肌身で感じることができました。現地で復旧・復興が進むなかでも福島の怒りは絶えることはありません。福島の人々は家族や地域がばらばらになった悔しさ、モルモットにされることへの怒りなど福島で生活することを決めた彼らの一言一言が政府、東電への怒りに向かっています。圧倒的多数の人々が原発に反対し、「再稼働をとめてほしい」と訴えます。彼ら自身の思いと行動が中心にすわって当日の集会に１万６千人が立ち上がったのだと実感できました。

　さらに、福島現地の闘いを実感できました。当日の集会とデモでは組合旗が林立していましたが、集会以前にも福島現地の労働者の闘いは始まっていました。国労郡山工場支部はJR当局へ職場の除染要求に立ち上がり、福島県教組の現場組合員は、教育委員会や国に怒りを発し、母親たちも再稼働阻止へ行動に立ち上がりました。

　このような地域全体に責任をとる労働組合や母親たちの動きもあって、当日の集会全体を動かしたのだ感じます。
　現在、政府主導で再稼働が進められようとしています。野田首相は福島で集会が行われている中、原発再稼働へ「自分が先頭にたつ」と表明しました。絶対に許すことはできません。沸きあがる福島の怒りとともに再稼働阻止へキャンパスから再稼働を止める行動を巻き起こしていきたいです。（東洋大学３年生）