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法政大学/学生運動/斎藤いくま公式ブログ
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4月2日の救援連絡センター総会で提起した全学連の声明です


◆「完全黙秘・非転向」の原則的闘いで団結を守り抜こう!
◆「戦争・貧困」と闘うストライキを職場・キャンパスから巻き起こそう!

2016年4月2日 全学連(斎藤郁真委員長)救対部


 

すべての闘う仲間のみなさんに、全学連から勝利の報告を送ります。2月29日から3月1日にかけて、警察権力(京都府警-警視庁公安部)は、斎藤郁真君(全学連委員長)や作部羊平君(京都大学全学自治会同学会中央執行委員長)をはじめ6学生を不当逮捕しました。これは、京大・吉田南キャンパスにおける、同学会中執が呼びかけた昨年10月27日の反戦バリケードストライキを、京大当局・山極壽一総長体制が「威力業務妨害」だとして11月に刑事告訴したことに基づくものです。しかし、6人全員が毅然と完全黙秘・非転向の闘いを貫き、3月18日に釈放をかちとりました。反戦運動・学生運動弾圧をうち破る大勝利です! 京都地検は3月31日に6学生を「不起訴処分(起訴猶予)とすること」を正式に発表し、本弾圧の完全破産を最後的に自認しました。救援連絡センターからの『抗議声明』も含め、多くのご支援と連帯、ありがとうございました。この勝利を全国の職場・キャンパスに拡大し、戦争を進める安倍政権を打倒するストライキの嵐を巻き起こそう!

【1】京大生・全国学生の決起で未曾有の弾圧うち破った!
本弾圧は、「二度と大学で反戦ストをやらせない」という国家意思でした。何より、昨年秋の安保法反対の国会闘争の高揚が、労働組合・学生自治会の(戦争協力拒否の)ストライキとして発展し、「現実に戦争を止める力」となることを恐れたものでした。
戦争国家は必ず国内の闘いを弾圧し、労働者・学生の団結を破壊しようとします。時あたかも朝鮮半島では、3月7日から史上最大規模の米韓合同軍事演習(=朝鮮侵略戦争演習)が行われ、安倍政権は国会で今夏参院選の争点を「改憲(9条破棄と緊急事態条項)」とすると繰り返し明言していました。本弾圧粉砕の勝利は、こうした「戦時下治安弾圧」攻撃をはね返し、「戦前の敗北」の歴史をのりこえるものです。
それはまた、「大学スト=業務妨害=違法」とし、「営業権」「施設管理権」を振りかざして学生の一切の政治的・主体的行動を抑圧する新自由主義大学の支配をうち砕き、「反戦スト=無罪=正義」であると、実践を通して大衆的に鮮明にさせるものでした。
勝利の核心は、怒れる京大生が続々と闘いに決起し、京都府警-京都地検-京都地裁への断固とした抗議行動に立ち上がったことです。6学生の獄中闘争と一体で、奪還闘争は文字通り京都市内全域を席巻しました。緊急署名は2500筆をこえて連日3ケタの規模で集まり、3月13日と17日の2波の京都市内デモは街頭と呼応し、ものすごい高揚をかちとりました。3月14日の勾留理由開示公判では、裁判長の指揮で京都府警機動隊が法廷に乱入し、傍聴者全員を退廷措置にするという前代未聞の大弾圧と闘い、腐りきった司法権力を徹底弾劾しました。警察-検察-司法-大学当局が一体の反戦運動・学生運動つぶしを、団結と運動の拡大で粉砕し、6人の仲間を力ずくで奪い返しました。ここにこそ、戦争を実力で止める展望があります。
これと対照的に、ぶざまな姿をさらしたのが日本共産党です。奪還闘争の力強い前進に恐れをなした共産党京都府委員長の渡辺和俊は、自己のツィッター(@kazu_w50)上で、「『同学会』は勝手にバリケードを築いて『スト』と称し、学生の学ぶ権利を侵害した。行動も主張も、幼稚極まりない」(3月18日10時53分)と罵りました。しかも、あろうことか、6学生全員が奪還された18日夜になっても、「単なる不法占拠を『スト』と言う。これを幼稚と言わずして何と言う? …不法に対して毅然と法の裁きを求めた大学の対応は当然」(同22時47分)、「ハッキリしているのは『京大同学会』なる極小グループが、大学施設を占拠した刑法犯の事実。学生の学ぶ権利を奪った人権侵害の事実」(23時47分)などと、悔しさをにじませながらわめき続けました。共産党の本性見たり、です。彼らの立場は安倍政権-警察権力と一体であり、共産党はストライキと反戦闘争の圧殺勢力です。共産党やSEALDs(シールズ)同調者たちは、昨年の安保国会決戦以来、一貫して労働者・学生の実力闘争を悪罵し、「警察ありがとう」と言い続けました。「スト=不法」「告訴は当然」「法を守れ!」と唱える共産党は、3月29日施行の戦争法下での戦争動員攻撃への労働者・学生の実力的抵抗闘争にも、「違法行為をやめろ!」と叫び襲いかかってくることは確実です。全学連運動はこうした妨害をうち破り、すべての怒れる労働者民衆とともに闘います。

【2】「完全黙秘・非転向」の闘いの貫徹こそ勝利のカギだ
今回の勝利を、「完全黙秘・非転向」の重要性の観点から総括します。
一つに、完黙・非転向の闘いは、「闘う思想・哲学」であることです。完黙・非転向の闘いはいかにして生まれたのでしょうか? 1970年安保・沖縄闘争の過程での労働運動-学生運動-街頭闘争での大量逮捕・大量起訴攻撃と闘う中で、国家権力への完全黙秘の思想と立場が、一人ひとりの闘争主体と組織・運動のすべてを守る唯一最強の武器として確立されました。そこには、最初から「前提」があったわけではありません。70年闘争に立ち上がった労働者・学生が、日本共産党をはじめとした既成運動の「合法主義」「議会主義」をのりこえ、国家権力との絶対非和解の実力闘争を闘い抜く中で、自らつかみとった思想と立場でした。
国家権力は逮捕者を分断し、密室に閉じ込めて孤立させ、あらゆる脅迫と懐柔を駆使して屈服と思想転向を迫り、団結を破壊しようとします。これに対し、「警察官や検事とは一言も口をきかない」「氏名・住所も言わない」「調書を一切とらせない」「雑談にも応じない」という完黙原則を貫くことだけが、自分自身と仲間を守り、闘いを守る唯一の道です。そして、最も戦闘的な闘い方です。
いったん決意すれば困難なことはありません。完黙闘争には、「ブルジョア国家権力と労働者・学生は絶対非和解であり、労働者・学生は団結することで唯一、国家権力に立ち向かえるのだ」という真理が貫かれています。私たちは、破壊活動防止法適用をはじめとした幾多の弾圧を、実際に完黙闘争で粉砕し、勝利してきたのです。
この闘いを貫けず、「権力と口をきくかどうかはケースバイケース」「仲間を売りさえしなければ会話してもいい」などと言い、完黙・非転向の原則を批判し、あいまい化する勢力は多々存在しましたが、そのような立場では国家権力とはとうてい闘えないし、歴史的・実際的にも繰り返しの弾圧の中で自己崩壊し消滅していきました。
この地平は、『救援ノート』(第七改訂版、救援連絡センター発行)でも、「黙秘は、運動する人の専売特許でも、また単に法律に書いてある権利でもありません。国家権力と個人が逮捕という形を通して対決を迫られたときに、個人が自分を守っていくための重要な武器です」、「取調べに対しては、完全黙秘で闘います。黙秘とは、権力(警察官・検察官・裁判官など)とひとことも口をきかないことです。貝のように口を閉ざして、ただひたすら黙っています。黙秘するのは『難しい』と言われていますが、本当にそうでしょうか。とにかくただ黙っていればいいのですから、実は一番単純・明快、簡単で、やろうと心に決めたなら、誰にでもできることです。もしあなたが政治的な事件で逮捕されているとしたら、あなたと権力との間になんの対話も成立しないはずです。あなたの闘う思想が試されているのだということです」、「完黙こそ、法律のしろうとである被逮捕者が、この身ひとつで、取調べの専門家と対等に闘うための、唯一・最強の武器です」と明文化・原則化されています。
二つに、完黙・非転向の闘いとは、獄内外を貫く団結の欲求です。敵は、「仲間を売れ」「組織はお前を守ってくれない」「運動から離れろ」などと団結破壊を狙ってきます。それに対し、被逮捕者は獄外での救援運動にすべてを依拠して完黙を貫き、救援運動を闘う者は獄中での完黙闘争との連帯を日々確認しながら、お互いが団結を強化し合うことで勝利を目指します。完黙・非転向の闘いの中でこそ、資本主義社会を根底的に変革する人間的あり方が発露されていきます。
三つに、全学連は完黙・非転向の闘いを一人の例外なく貫くことで、法大闘争10年での「126人の逮捕-34人の起訴」という未曾有の弾圧をすべてはね返し、無力化させ勝利してきました。当該の中には、新入生や活動歴のない学生もいました。しかし、完黙こそ「誰でもできる」方針であり、全体の団結を守る道でした。一切の「あいまいさ」や「妥協」を排して完黙を貫くことで、法大暴処法弾圧完全無罪(2014年確定)という学生運動の金字塔が打ち立てられました。その魂は京大-全国に拡大しています。
昨年夏の東京北部・オープンスペース「街」弾圧(2人逮捕)、福島大スパイ摘発の勝利に対する昨年秋の全学連への「監禁致傷」でっち上げ弾圧(4人逮捕)、そして今回の京大スト弾圧と、私たちは国家権力の連続する令状逮捕攻撃をすべて粉砕し、勝利しています。団結して闘えば勝てる! この道を断固進みましょう。

【3】韓国・フランスに続き、日本からもゼネストの嵐を!
フランスで3月31日、労働法制改悪反対の抗議デモ(全土200ヶ所)が、警官隊と激しく衝突しながら闘われました。同時に全国ゼネストがうち抜かれ、エッフェル塔は封鎖、パリを中心に鉄道運行は麻痺しました。大学・高校も数十校がバリケード封鎖されています。多くの逮捕者が出て、デモ参加の少年を警察が暴行する動画が拡散し、労働者民衆の憤激は高まっています。「緊急事態宣言」の中でのフランスの労働者・学生の闘いは決定的です。韓国でも民主労総を先頭に、3月26日に「戦争反対」「生きさせろ」を掲げて「汎国民大会」が開催され、ソウルでは6000人が結集しました。
戦争と貧困への怒りは社会に満ちています。新自由主義を打倒する革命が必要です。労働者・学生が社会の主人公となる時代です。全学連は京大スト弾圧粉砕の勝利の地平から、闘う労働者民衆と連帯し、闘う学生自治会を建設します。そして、京大第2波ストを先頭に、2016年、改憲・戦争に突き進む安倍政権打倒の全国大学反戦ゼネストに挑戦します。すべてのみなさん、団結し、ともに闘いましょう!


(了)

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