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法政大学/学生運動/斎藤いくま公式ブログ
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 10月27日、記者に「何のためにストライキをやったのか」と聞かれて、「これはイデオロギー闘争なんだ」と答えました。
 今の社会、逮捕なんかされたら人生終わりです。就職もできないかもしれない。社会からは「あいつ犯罪者だ」と冷たい目で見られる。
 そういう中で、何が正しいか例えわかったとしても思ったとおりにできない。資本主義の中で「いやそうじゃない。違う生き方がある。俺たちが正しいと思ったことをやっていいんだ。逮捕なんておれの人生を壊す力なんてまったくないんだ。団結に依拠して生きるんだ」と。そういう当たり前の正しいイデオロギーを見せる闘いだったと思います。
 僕の寮の部屋が2月29日に家宅捜索を受けて、警察が押し入って色んなものを押収していきました。その後に廊下ですれ違う寮生もいたんですけど、ストライキやった時は「お前らのせいで寮に家宅捜索が来る。どうしてくれるんだ」と言っていた人たちも、笑顔で「Aさん逮捕されてなくてよかった」「何かいっぱい警察来てましたね」「あちこちみてましたね」と言ってくれました。「いい人生ですね」とも。「弾圧怖い」というのは確かにあるけど、そうじゃない生き方っていうのも実はもっとすばらしいことがあるかもしれないってことが少しずつ浸透していると思います。それだけでもストライキはやってよかったと思ってます。
 「ストライキは威力業務妨害ではないか」という質問がありました。ではその業務の内容はなにか。クソみたいな業務ですよ。僕たちが許せないのは、それで仲間が弾圧されている。それが罪だというのがおかしい。2月29日と3月1日に街宣で「今の国家や大学がやっていることが犯罪ではなくて、なぜ学生の監視に入っていた公安警察を捕まえて叩き出して、戦争反対でストライキをやった人が犯罪なのか。そんなものはおかしい。」と訴えました。今までストライキやる時も、僕は最後までバリストは厳しいんじゃないかと思ってたし、終わってからも手続き的にどうなのかと考えながら、正しいことしたと考えながら、疑問はあったんですよ。
 しかしやっぱりおかしくないなと。僕たちの利害関係に立ったら、僕たちに損を与えるようなことをしていない仲間がなぜか逮捕されてる。これはおかしいんだと確信しました。
 このおかしい内容が、なぜはっきりおかしいと言えないのか。2つの問題があると思ってます。1つは学問の腐敗。もう1つは社会のすべての問題が個人の問題に貶められている。学問の腐敗でいえば、昨年9割の憲法学者が憲法違反だという戦争法が通って、それを批判するはずの大学は、軍事研究始めたじゃないですか。しかも京都大学は米軍から秘密裏に予算をもらっていたことが京都新聞で明らかになった。
 公安警察が学生を監視しに学内に入ったことは犯罪と言わないのに、反戦ストライキは犯罪。これこそ学問の腐敗だし、学問の腐敗が僕らに正しいものをわからなくさせている。
 もう一つは、すべて個人の問題にされている。奨学金を返せなかったり、就職できない。「学費・就活・奨学金」の三重苦に縛られてやりたいことができない。それは「お前ら個人の能力がないからだ」と。社会のあらゆる問題が個人の問題にされている。そうじゃない。これは資本主義の問題なんだと言い切らなくちゃいけない。資本主義社会と労働者は非解の関係にある。小学校ではまじめに働けば働くほどお金持ちになれると習って卒業したのに、実際に労働者が働けば働くほど、みんな貧乏になる。そういう社会だし、これが絶対におかしい。これを僕たちが訴えていかなくちゃいけない。
 僕たちは社会科学者なんだと言った人がいました。逮捕された仲間です。僕はこの言葉にすごく感動していて、また作部同学会委員長も、ストライキをやると言って責任を取らなかったらできなかったんですよ。この社会の問題をすべて否定するためのストライキだった。「迷惑だ」「単位も取れない、就職もできないような人はクソだ」と言ってくる大学に対して、それを完全に否定する。大学がクソみたいな「業務」を続ける自由は一切認めない。それが僕たちのストライキだと思ってます。
 そのストライキをやった僕たちに突きつけられているのが、民主的な手段に則っていないと。のこされた壁はこれだけだと思います。これに対して、多数決とらなかったらできないのか。僕たちの力は選挙の一票にしかならないのか。そういう話になってくると、シールズと同じように、「選挙頑張ろう」と言って、結局日本共産党は惨敗している。共産党はどんどん候補もおろして行って、野党共闘だと言って、違う政党の候補を推していく。そこに何を変える力があるのか。
 本来、僕たちは自治会ですから民主主義で自分たちの決定をしていくわけですけど、そこで採決というのは自治の敗北だと思っています。僕たちの寮には「徹底討論」というのがあります。多数決は利害対立のもとで生まれるものだから、利害をなくして話し合いで解決してく。それが本来の民主主義の姿だと思ってます。だから確かに自治会でストライキしようと言ったとしても、単位だとか卒業証書だとかを人質にとられ、自分の人生や親を養わなくちゃいけない現実を人質に取られてストライキでできない。おかしいと言えない。それは本来の民主主義でも何でもない。そんな民主主義は守る必要ないと僕は思います。本来の民主主義は少数派をどういう風にして守るか。多数決で負けた少数派を切り捨てるんじゃなくて、「1人の仲間も見捨てない」法大の闘いが本来の民主主義だと思ってます。
 作部君が逮捕の前日に「もう一度ストライキをやるんだ」と言っています。それに僕はすべての希望があると思っています。こういう問題を僕たちは社会科学者という立場から議論で説明して納得させる。それだけじゃないんです。僕たちは行動で示して納得させていく。だから僕たちはただの社会科学者じゃなくて、革命家なんだと思います。
 最後に、闘いの一番激しいところの人間には口だけでは納得してもらえない。本来そういう難しい問題をきれいに解説して納得させてくれてたのが逮捕された京大生だったんですよ。だから僕たちがやらなくちゃいけない。
 ぜひ一緒にがんばりましょう。
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