法政大学/学生運動/斎藤いくま公式ブログ
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3月13日、全学連副委員長で京大同学会(中執)書記長の作部羊平君を奪還しました。昨年末の不当逮捕から3ヶ月間の長期拘留にも負けずに闘い、ついに釈放を勝ち取りました。全学連はこれで5月の武田君弾圧からはじまった14年度の7人の学生への弾圧をすべてうち破り、万全の体制で15年の新歓を迎えます。この勢いで6.15国会包囲闘争へ攻め上りましょう。
当日は13時から初公判が開かれました。起訴以降、弁護士を先頭に早期の開廷をなんども申し入れましたが、裁判員制度の導入などによる多忙化を理由にどんどん後回しにされました。司法制度が国家権力の弾圧を助長することなどあってはなりません。
傍聴には、ご家族をはじめ、ともに闘う京大生や労組員、全国水平同盟など多くの仲間が駆けつけました。また、新聞記者やロースクールの学生もおり、一連の京大闘争への関心の高さをうかがわせました。35席の傍聴席は満席となり、抽選券が配布されました。
法廷に入ると、すでに入廷していた作部君に「来たぞ」「頑張ろう」と力強い声援が送られました。作部君も応援に応え、堂々と証言台に立ちました。冒頭意見陳述では「逮捕・起訴・その他一連の行為が学生運動・学生自治活動を破壊する目的の政治弾圧であったことは明白です」と弾劾し、公訴棄却を求めました。そして、弾圧が安倍政権の戦争政策と一体であることを暴き、「多くの労働者・学生の皆さんとの連帯にかけて、非転向で闘い抜きます」と宣言しました。傍聴席からは拍手がおきました。
また、弁護人の荒井弁護士は「昨年11月に京大に侵入した公安警察は何の罪にも問われないのに、本件だけが罪とされるのは不公平である」と、裁判自体の不当性を明快に訴えました。同じく弁護人の酒田弁護士は「一度解放した後に路上で逮捕されていることや逮捕から被害届を提出するまでに二週間かかっていることなどから、『学生運動の活動家だから起訴した』ことは明白だ」と訴えました。
続いて、関西大学の外注会社の警備員2名の証人尋問が行われました。検察は事前に数回にわたって彼らを呼び出し打ち合わせをしています。そして、主尋問で、〔犯人〕があたかも「サイバー犯罪」など何らかの企図をもち、酒に酔った「ふり」をして侵入したかのように描こうとしました。しかし、荒井弁護士の反対尋問によって、実際は「〔犯人〕はトイレを探していただけだと思った」、「サイバー犯罪をやろうとしているとは考えにくいと思った」、だから「当初は実害はないと判断して解放し、関大総務にも報告しなかった」、「二度目に学内で発見した際も、〔犯人〕は『道に迷った』と言いながら地図の載った案内板を見ていた」と証言させました。〔犯人〕が悪意や犯罪性のある行為など行っていないことが明らかになりました。
また、警備員は「(一度解放したあとに)スマホで検索して『左の危ない人』だとわかった」「同学会の書記長だとわかった」などとも証言しました。これについては酒田弁護士が「学生運動の活動家であるとわかったことが、警察への通報の理由になった可能性がある」と厳しく追及しました。
さらに、〔犯人〕が同行を拒否しているにもかかわらず、警備員は構内を出て住宅街まで付きまとい事務所に連行しようとしていたことも証言から明らかになりました。関大を警備するだけが業務のはずの警備員が、どうして学外までしつこく付きまとうのでしょうか。その上、路上での逮捕も現行犯ではなく、警官が警備員を通して関大の総務課に指示を仰いでいたこともわかりました。そして「不法侵入で取り扱え」という総務の指示により緊急逮捕したのです。国家権力、大学当局、警備が一体となった意図的な政治弾圧であることは明らかです。
閉廷後、傍聴席から裁判長に対して「今日中に釈放しろ」と弾劾が浴びせられました。また、「安倍政権を倒そう」と決意のコールが響きました。
まとめの場で荒井弁護士から「道義的には何一つ間違ったことをやっていない。自信をもってほしい」と総括が出されました。酒田弁護士からは「次回公判(3月19日)では総務の職員を尋問し、『活動家だから通報した』という意図について暴露する」と決意が述べられました。ご家族からは傍聴へのお礼と「これだけの仲間に支えられて信念をもってやっていることは応援したい」という思いが語られました。最後に同学会(中執)委員長の大森君が「なんとしても今日中に取り戻し、19日は京大当局追及と公判を二面展開で闘おう」と呼びかけました。
裁判長と検察は作部君の決意と傍聴席の怒りに圧され、当日中の釈放を余儀なくされました。夜9時に大阪拘置所の門から笑顔で出てきた作部君は待ちかねたご家族と学生らに迎えられました。そして、大森君とがっちり握手し、今後の闘いを誓いました。
作部君の救援のため、全国からカンパ・激励メッセージをはじめ、多くのご支援をいただきました。ありがとうございました。今後も団結してともに闘いましょう。
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