法政大学/学生運動/斎藤いくま公式ブログ
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●学生自治会準備会・百武拓代表の発言
こんにちは。広島大学でやるということと、もう一つは自治会決戦が迫っているということで、若干緊張している気がします。
今日の昼集会から話したいと思うんですけれども、かなり昼集会は盛り上がったと思っています。雨の中、けっこうな学生が集まってくれて、そして意見までしてくれたということで、大成功したんじゃないかなと思っています。
この間ずっと、処分反対のクラス決議をあげつつ、休み時間展開で、自治会でどういうことをしていきたいのかということを訴えていく中で、ひとつ質問が出てきたと思っています。結局、自治会の意味がわからない、ストライキとか、デモとか、革命とか言ったほうが学生はわかりやすいんじゃないかというような話がされたと聞いています。今までのいろいろ全国の派遣はありつつ、やってきた成果なんじゃないかなと思っています。
もうひとつは、申し入れ行動だと思うんですけれども、申し入れ行動は、結局、学生プラザで受け取らないということで、かなり非和解的になったと思っています。これは、広大で運動をつくってきた一つの成果だとは思うんですけれども、非和解的になるという意味では、学生と今のブルジョア大学との関係性がはっきりしたんじゃないかと僕は思っています。そのあと、学長室に突入して、そして粘り、粘り、最終的には広大生150人もの人が反対しているんだという力があって、受け取ったんじゃないかなと思っています。
結局、学生の力がまとまれば、相手が拒否したって最終的には受け取らざるをえないというようなことが今回の行動ではっきりわかったと思っています。
こんにちは。広島大学でやるということと、もう一つは自治会決戦が迫っているということで、若干緊張している気がします。
今日の昼集会から話したいと思うんですけれども、かなり昼集会は盛り上がったと思っています。雨の中、けっこうな学生が集まってくれて、そして意見までしてくれたということで、大成功したんじゃないかなと思っています。
この間ずっと、処分反対のクラス決議をあげつつ、休み時間展開で、自治会でどういうことをしていきたいのかということを訴えていく中で、ひとつ質問が出てきたと思っています。結局、自治会の意味がわからない、ストライキとか、デモとか、革命とか言ったほうが学生はわかりやすいんじゃないかというような話がされたと聞いています。今までのいろいろ全国の派遣はありつつ、やってきた成果なんじゃないかなと思っています。
もうひとつは、申し入れ行動だと思うんですけれども、申し入れ行動は、結局、学生プラザで受け取らないということで、かなり非和解的になったと思っています。これは、広大で運動をつくってきた一つの成果だとは思うんですけれども、非和解的になるという意味では、学生と今のブルジョア大学との関係性がはっきりしたんじゃないかと僕は思っています。そのあと、学長室に突入して、そして粘り、粘り、最終的には広大生150人もの人が反対しているんだという力があって、受け取ったんじゃないかなと思っています。
結局、学生の力がまとまれば、相手が拒否したって最終的には受け取らざるをえないというようなことが今回の行動ではっきりわかったと思っています。
そのうえで、今回は、なぜ自治会をつくろうとなったのか。初めての方もいると思うので、話したいと思うんですけれども、やっぱり私が行動に立ち上がったのは、2年前、3・11の原発事故でした。この日に、僕は、ちょうど広島大学で後期を受験していたんですけれども、やっぱり広島大学で学生になったら、何かしないとだめだと。大学は原発に賛成してきて、そして御用学者を生み出しつつ、反対意見を押しつぶし、ということをやってきながら、原発を推進してきて、改めて、今までのあり方が間違っているんだと、やっぱり変えていかなければいけないんだということを感じまして、僕は行動に立ち上がりました。そして、1年前には、鈴木さんを先頭にNO NUKES HIRODAIを立ち上げて、そして広島大学でかなり問題になっている、福島で特に問題になっている広島大学が派遣した神谷研二教授の責任を徹底的に追求しようということで、NO NUKES HIRODAIでは活動しました。
神谷研二が言ってきたことは本当に、今改めて、ものすごい犯罪的なことがあるなと感じています。つい最近までは、3人だといわれていた甲状腺がんが、もうすでに今現在12人にまで増えているということがはっきりして、しかもそれは、福島県の子どもたちの17万人だけであって、本来ならば37万人いて、大人も合わせれば200万人いると。その中でも甲状腺がんは、本当に膨大な数の人が…、、思っているんですれども、こういう現状をつくってきたのが広島大学です。
広島大学としては、ずっと放射能による健康被害ではないんだという見解を取り続けていますけれども、こういう態度は福島で起こっている現実に向き合えないし、責任をとっていけないというような表れだと感じています。
で、大学として責任をとれないというのであれば、やっぱり学生が未来のために立ち上がって責任をとるというようなことが必要だと思って学生自治会をつくろうとなったんですけれども、NO NUKESというサークルでは、有志の人だけでやっていたので、大学にどんどん意見を聞き入れてもらえるということはありませんでしたし、今回、まあ意見を聞きいれてくれるというような態度じゃなかったですけれども、やっぱり学生の数であるし、力関係だと思っています。こういういろいろな闘いに勝利していく中で、当局に対して、大学に対して勝利していく中で、学生の力が高められますし、学生の奪われた権利というものも、こういった中で復活されていくものだと思っています。
やっぱり始まりは、この自治会をつくろうという始まりは徹底的に福島の思いに応えようということでした。なんですけれども、今、広島大学で、予算権や人事権というものを握っているのが経営協議会に入っている三菱重工の元会長・佃和夫という人で、原子力ムラの連中なんですけれども、こういった人たちが全国の大学に入っていると思うんですけれども、こういった人たちが大学の運営権を握っている、大学を牛耳っているということがありまして、学生自治会をつくろうとなると、こういった原子力ムラの連中との闘いは避けられないと考えています。こういった連中との闘いをやっていく中で、教育の民営化であるとか、学生がどんどん管理されて従わされるような存在になっていったというようなこともどんどんはっきりしてくるし、学生としても実体験するようなことが行動の中で出てくると思うんですけれども、やっぱり学生は自治会をつくって学生の力を示していきたいと考えています。それは、具体的にいえば、ストライキ、をやるとかデモをやるとか、こんな御用学者が教えるような授業はおかしいということでボイコットするというようなことで、大学を徹底的に問うていくようなことをしていかないと大学は本当に変わっていけないと感じています。
最近、いろいろな教授と僕は話をしたりしているんですけれども、やっぱり教授が意思表示をする、原発反対を言うということはなかなかきびしいというようなことを僕に言ってきまして。まあ教授自身は本当に原発反対で、そういう思いが強いというような人なんですけれども、やっぱり意思表示をしたり行動したりするというのはむずかしいということで、それはやっぱり教授会自身の自治が弱くなっているということでありますし、大学としても自治会を解体して、自治を弱くしていくことで、原子力ムラと結びついて、より決定的に原発推進に傾いていくというようなことだと思うんですけれども、やっぱり自治が弱くなっている中で、改めて自治会をつくって学生の力を取り戻すという中で、大学の原発推進のあり方と徹底的に闘えるし、変えていけるということがあると僕は感じています。それは、京都大学の例であると思うんですけれども、京都大学の経営協議会に入っていた関西電力の元社長を学生自治会をつくって追放したという例があって、広島大学でもそういうことをやっていきたいなと考えています。
この広島大学が徹底的に福島の人たちを切り捨てて、そして原発安全だと放射能安全だと、そういうことを言っているのは、今の安倍政権と一体となって、原発の推進だし輸出をしていくためのものだと考えています。原発事故が起こってもたいしたことないんだということを大学が言うことによって、安倍政権の成長戦略の柱である原発政策を支えるということだと思っています。やっぱり大学と国家は結びついているし、それによって学生は学生の力を切り縮められて、弱い立場にされていくということがあります。僕は今回の6・20全国集会で改めて学生の力を取り戻したいなと、広島大学に学生自治会をつくって、福島に本当に責任をとれるような学生自治会をつくりたいと思っています。
ありがとうございました。
●学生自治会準備会・上野君アピール
お疲れ様です、自治会準備会の上野といいます。よろしくお願いします。先程の百武くんの発言に続いて自分の方からは、これまで準備会として、どういう風にキャンパスの中で訴えて、学生と議論を交わしながら、直接の討論ではなかったんですけども議論を交わしながら闘いをつくって来たのかということを話したいと思います。
最初は4月に百武くんの方が「自分たちは自治会をつくりたいんだ、それは3.11で大学が問われたからだ、ここで学生の意見や力がもっともっと発揮されるようになるべきだ。」こういう風に学生に訴えて、率直に学生から意見や質問を書いてもらうと、そうしたら大体500くらい集まったんですよね。
それがまず自分はもうびっくりだったんですけど、その上で彼が法政大学で逮捕され、そして無事釈放されて、今度は彼に対して処分の呼び出しがかかる。これに対して処分反対の一言メッセージを訴えて集めるてまわると、今度はそれが、今日も言われていましたけれども154筆も集まる。そうする中で、もう一度、学生とどういう討論をして、議論をかみ合わせていくのかということがもう一回問われるようになりました。処分反対のクラス決議を上げて行こうとする中で、その下に意見・質問の欄をつくって、そこに思っていることを書いてもらうことで出て来たのが「原発のことや学生に力があるということを訴えているけれども、そんなことはないんじゃないか、学生に力なんてなくて、何かを変えたければ偉くなったらいいんじゃないか。」というような意見でした。これに対して自分たちが、「いや学生が力がないと言われているのは、あるいはそういう風に思わされているのは、学生がバラバラにされているからだ。」と、「学生が団結すればもっともっと力を発揮できる。」こういう風に返して、今度はそれに対して、「それでも広島大学で何かを訴えても、対して影響力はないんじゃないか、もっと上の政府とか、もっと偉い大学の人に言わないと変わらないんじゃないか、なんで広大なのか。」こういう風な意見が出て来たわけです。これに対して、「今回の原発問題、(そして先程、百武くんの方が言った)神谷研二の問題、福島の問題って言うのは、まさに広島大学が当該で、だからこそ、この広島大学の中から学生が声を上げて意見を言っていくという中に展望がある。」こういう風に訴え、そうしたら今度は自分たちに対して、「原発反対と学生自治を一緒にするっていうのは違うんじゃないか、これは別物なんじゃないか。」という意見がもう一回来て、それに対して、「いやそうじゃないんだ」と、「神谷研二を福島に送ったこと、これはまさに大学のトップの十数人の意思決定によって行われていて、これに対して学生が反対の声を上げてもほとんど力にならない、これを覆したくて、これをなんとかしたくて、学生自治会をつくりたいんだ。」こういう風に訴えました。
自分は百武くんへの処分反対ということでクラスを回って来て、自治会に対する意見、あるいは自治会が何をしようとしているところなのかっていうところを学生とかみ合わせるところにもう一回戻って来たんじゃないかっていう風にいま思っています。それが今日の昼集会での議論だったんじゃないかと。もっと自治会として学生に何をして欲しいのか、それは例えばデモであったりストライキであったり革命であったり、こういうことを自治会がやりたいんだっていうことを、明らかにすることが、もう一度学生からの質問というか疑問に答えていくことになる。もう一回そこに戻って来たという風に思います。
自分は、この4月からの過程を通して、本当にこれまでになく学生の思いに必死に食らいつきながら、それに応えて、そして皆さんにも集まってもらって今日のような大きな集会が出来たという風に思っています。ぜひとも広島大学に自治会をつくっていきたいという風に思っていますので、皆さんぜひ一緒に頑張っていきましょう。よろしくお願いします。ありがとうございました。
●全学連委員長・斉藤君アピール
どうもみなさんお疲れ様です。今日警報が出ているということで、けっこう雨も降っているので終わった後帰るというのは非常に厳しいものがあるとおもいますけど、その中で残って共に広大自治会建設ということで闘えているということに、私のほうからもありがたいと思います。
全学連の委員長をやっています、斉藤といいます。私のほうから、全学連として広大自治会ということを絶対に成功させたい、やぱり自治会建設というものがどんな意義を持っているのかということと、この時代、学生はいかなる闘いを行うべきなのか、どうやって生きていくのかということに提起したいと思います。
まずはこの、百武君を先頭とする広大の学生の闘い、この闘いに続こうということです。これについては後であらためて説明したい。やっぱり今こうやって学生が団結して議論して討論して、集まって共に戦うということ、こういった学生の力が本当に求められているという風に思っています。それは、急に話がでかくなるようですが、世界の闘いということを見ても明らかです。この間、新聞を見れば大きいのがトルコのエルドラン首相の強権に対してものすごい闘いが行われているわけですが、あれの始まりは何と、数名の学生が「再開発反対」で座り込みの行動を行った、これに対して本当に多くの人が集まって爆発していった。また少し時間をさかのぼれば、一昨年アメリカを中心に発展したオキュパイ運動です。あれも最初はウォール街で奨学金が高いと、学生の生活が貶められている、大学が食い物にされている、このことを訴えて学生がウォール街で座り込みをやった。本当に数名の学生の座り込みです。これに対して警察権力が弾圧を仕掛けて、これがひどいと、この思いに続けということであれだけ闘いが巻き起こったということです。そしてさらに時間をさかのぼれば、エジプト革命ということがありました。誰もが度肝を抜かれた。あらゆる政治評論家がエジプトで、あんな軍事制圧下で、集会やって、どでかい集まりがおきたからって、政権なんて交代しないという風に言われていたわけですけど、しかしそれがひっくりかえったんです。あれをなしとげた中心にいたのは学生であり若者です。
私たち学生は、確かにこの社会の生産を担っている場所にはいないかもしれませんけど、しかし私たちはこの社会の未来を背負う存在であるし、私たちが立ち上がるってことが本当に多くの人の心を揺り動かしていく。そういう力を持っているということが今の世界の流れからも証明されていると思います。だから私たち学生の闘いというもの、団結して行動していくってことが今ほど求められる時代はないんだと。直接にはそういう風に言われなかったり、もしくは先ほど言われたように、学生には力がないという風に言われることがあったとしても、しかしながら世界の闘いはそれを証明しているわけです。
みなさん。しかしながらその一方で今の世界は同時にとんでもない危機の時代でもあると思います。一方では資源、もしくは市場、領土、こういったものをめぐって戦争や改憲、原発、もしくは今の経済危機というなかで私たちに襲い掛かる大失業・非正規化、こういった問題があります。私たちの未来の帰趨をかけるような問題、一つ一つが私たちの未来がかかった課題です。戦争であれ、原発であれ、非正規化であれ、これらの課題は山積みなわけです。しかしこれに対して今の日本のリーダーといわれている安倍首相。彼はどういう風にしてこの社会を突破しようとしているかということです。安倍首相の最大の戦略としていま成長戦略ということが6月5日に出されました。この間言われていることで、GNI、国民総所得を一人あたり150万円増やすということを言っています。この核心はなにかと言えば、GNIというのは国内だけじゃなくて国外の、商品を輸出したりして売った、そういった利益を含めて全部入っているのがGNIです。だからこれを増やすための核心は、安倍首相自身が述べているように、成長戦略の核心である水、鉄道、原発、これらを世界に対して売っていく。これが核心なんだというふうに言っているわけです。それを売ることによってGNIを伸ばすんだと。これだけ聞くと、そういうふうなことができるのかなという風にちょっと思うわけですけど、これには前提があります。世界の今の安売り競争、インフラパッケージ輸出と言っても他の国も原発や鉄道を売り込もうとして、これに勝たなくちゃいけない。そのためには国内におけるコストを徹底的に切り捨てること。つまり労働の規制緩和、あらゆる規制緩和、これを一体でやること。これがその条件なんだというふうに言われているわけです。だから安倍首相のもとで出されている成長戦略は、もう一方では限定正社員、よりいっそう正規社員を非正規社員にしていく、その中間の新しい制度を導入するということであったり、ホワイトカラーエグゼンプションという形で今まで事務職の労働者にあったような残業代、この残業代を法律的に0にする。こういった法律が施行されようとしているということがあります。ひとことで言うなら、10割の労働者すべてを非正規職にしていく。これが前提になってインフラパッケージ輸出、原発も鉄道も安く作ることで売り上げを伸ばす。こういうことが言われているんだろうと思います。それは奇しくも、ワタミというブラック企業の社長がいますが、彼が述べているように、これから先日本は1億円と100万円の年収にどんどん分かれていくんだということが言われている。そういう社会をつくること。そしてそれを全体で、先ほど述べたようなGNIをあげていくというのが安倍首相の成長戦略の核心であろうと思います。
圧倒的な搾取と貧困。これを土台にして、私たちの血で一部の大資本がもうけていく・これが成長なんだということがいわれているんだろうと思います。そしてこういったことは、今の安倍首相のもとだけでなく、ずっと続いてきました。例えば小泉政権のもとで、この時も規制緩和すれば全てがバラ色になるんだと言われて、確かに株価はあがった。今と同じように。暴落もしてますが。だけども、その時に起きた事は、2000万人の労働者が新しく非正規職として生まれて、ワーキングプアーとか、ブラック企業とか、そういう問題がこの社会で生まれていったということと一対の問題でした。結果、いまでは若者の死因のトップは自殺ということになっています。20代では、約半数が死因は自殺です。学生の自殺者はいま1000を超えるという風になっています。このような政策の先に絶対に私たち学生の未来はないと考えています。そしてもちろん、この政策は私たちの大学にも及んでいます。教育再生審議会という安倍首相の、直接ではないですが諮問会議があります。これの第3次提言で、いっそうの今の国家戦略を進めるために、いっそうの産・官・学の連携。もしくはこれを推し進めるためのグローバルリーダーの育成ということが言われています。これはひとことで言うならば、今の産・官・学の連携、この間広大の学生自治会建設でも訴えられているように、まさに一方では内閣府の原子力安全委員会の委員もつとめた神谷研二という男が、あの「3・11」福島第一原発の事故が起きた後に福島県の放射線健康リスク管理アドバイザーになって、国家の意を呈して、「放射能は安全なんだ」「子どもは外でマスクなしで遊んだっていいんだ」と言ってきたわけです。そしてその結果、福島で甚大な被害が出ています。
そしてこの広島大学には、日本最大の原発プラントメーカーである三菱重工業の元会長である佃和夫、今は相談役をやっている男です。これが広島大学の経営に入っています。こういう産官学の連携を、一層前に進めると言っています。
しかしながら私は、重要なことは、これらすべては、学生の.団結を破壊することが基礎にあると思っています。もっと使い古された名言で言うならば、「事件は会議室で起きてるんじゃない! 現場で起きてるんだ!」ということです(笑)。これをどうやって覆すのかということです。
みなさん! たとえば「ブラック企業」という現実は、一体どこから生まれているのか。なぜ労働者が、どんなに職場で違法なこと、不当なことを言われても文句の声を上げることができないのか。そういった違法な現実を取り締まることができない、それを追及する主体がいないということを背景にして、「ブラック企業」というものが存在しているわけです。つまりこの「ブラック企業」という問題は、法律とか何かシステムの問題ではなくて、労働組合が破壊されてきたこと、労働者が団結して声を上げることをできないようにさせられてきたこと――ここにあると思っています。
大学の中で授業だけ受けて、さっさと卒業して、今の大学が学問を使って大学が原発を推進しているということに対して、学生は何も考えるなという状態がつくられているのは、学生どうしが議論して討論して、大学に意見して闘いを挑んでいく――こういう学生自治が破壊されてきたからだと思っています。
実際のところ広島大学がそうじゃないですか。クラスが無くなって、もしくは学生運動そのものをつぶすために、キャンパスを広島市の市内から郊外に移転するということを、広島大学はやったんです。国家政策としてもう20年以上前に。そうやって学生の団結を破壊して、神谷研二を副学長にし、三菱重工業の会長が経営協議会に入って広島大学を上から牛耳っていく、こういうことがやられているんだろうと思います。
この社会を変えるってことは、まさに何か政治の世界を、上の世界を、システムとかをいじることじゃなくて、今まさに私たちの現場で起きている。広島大学の日常の中から政治のあり方がつくられている。だから私たちが変えるべきは、この日常です。
この広島大学学生自治会の建設は、それそのものとしては小さいように見えるかもしれません。しかしこの社会の今の現実を覆す、本当に大きな偉大な最初の一歩なんだということです(そうだ!)。実際に昨年、私たち全学連も、大きな力を注いで協力してつくられた京大の全学自治会同学会は、それを作り上げることによって、京大の経営協議会に入っていた、関西電力の元社長にして今相談役の藤洋作という男を、経営協議会から追放することに成功しました。そういうことが可能だということです、私たちが現場で学生自治会を作り上げることによって。
みなさん。一つ一つは小さいかもしれませんが、これが全国大学で起きたらどうなるでしょうか。たとえばこの広島大学で神谷研二が追放され、京大で藤洋作が追放され、富山大学やさまざまな大学で、大学の経営協議会に入っている電力会社の社長だったり、もしくは大手の原発メーカーの社長だったり…、こういう連中がすべて打倒されていく。すべての学生が全学的な選挙をもとに、承認をもとに、いきなり全国一斉のストライキを開始したら、原発再稼働を政府がやるって言ってるけれど、大学生はそんな日常をそんな未来を否定して、キャンパスから自分たちの日常をここで止めるんだと言ってストライキを開始したら、いったいこの社会にどんな変化が巻き起こるか。
今の原発の放射能安全キャンペーンは大学の権威を使ってなされているわけです。神谷教授は、広島でずっと放射能を研究してきたという権威をもって、ヒロシマの名をもって福島で安全キャンペーンをずっとやってきたわけです。こいつが広大の教授じゃなくなったら、「ただのおっさん」なわけですよ(笑)。このただのおっさんが「放射能は安全です」って言ったら、お前ぶん殴ってやろうかって話にしかなんないわけで(笑)。教授の権威をもって言っているからこれが許されているわけです。これを覆す。私たち全学連は、こういう闘いを日本全国で巻き起こしていきたいと思っているわけです。だから広大学生自治会建設を、全力で協力して推し進めていきたい。それだけではなくて、この闘いをある種土台にしながら、日本全国でそういう闘いを巻き起こしていきたいと思っています。そうなったら、今の社会を覆す新たな常識、新たな価値観、そういった新たな社会をつくっていく要素、新たな道徳、これが生まれていくと思っています。
その道はもちろん平坦ではないと思います。キャンパスを見渡せば、一人一人の学生と学生とさまざまな討論をしたり、「うるさい」と言われたり、それでも一生懸命訴えたりってことは、そんなに簡単なことじゃないし、心が折れることだってあるし、酒飲みたくなるときもあるしね(笑)。でも、この闘いの延長に、この社会を覆すことができるんだってことを訴えたいと思います。
9月に全学連大会を開きます。この広島大学の学生自治会建設に絶対に勝利して、あらゆる大学から、今の社会をどう変えるのかを考える学生を全部集めて、すべての学生を集めて、100名、1000名、そういった規模で全学連大会を打ち抜いて、この社会を変える学生の議論を始めたいと思っています。
8月には、この広島で、「3・11」から2年以上経った8・6ヒロシマの世界行動が行われます。この闘いの成功のためにも、広島大生は二度とヒロシマ・ナガサキ・フクシマを繰り返させない、という意味でも、広大の自治会建設は非常に重要であると思っています。本日の集会をもって、来週から学生自治会準備会の方々を中心にして、広大の自治会建設に向かって行動を開始していくわけですが、この場にいる学生のみなさんにも、より一層の協力をお願いしたいと思います。私も選挙が終わる7月5日まで、ずっと広大にいようと思っています。ともに議論しながら行動していきましょう。
学生の力を、敵の側はびびっているからこそ、自治会を作ろうと訴えている百武くんに対して処分策動をかけているわけです。しかしながら百武くんの処分は154筆の処分阻止のメッセージと、14クラスからのクラス決議で完全にストップしています。どんなに小さいように見えても、やっぱり大学の主人公は学生であるからこそ、学生が団結して行動したら、絶対に大学の現実を変えることができるということが、ここにも証明されていると思います。
ぜひみなさん! 広大学生自治会建設を絶対に成功させるために、ともにがんばっていきましょう。9月全学連大会に集まってください。ありがとうございました(拍手)。
神谷研二が言ってきたことは本当に、今改めて、ものすごい犯罪的なことがあるなと感じています。つい最近までは、3人だといわれていた甲状腺がんが、もうすでに今現在12人にまで増えているということがはっきりして、しかもそれは、福島県の子どもたちの17万人だけであって、本来ならば37万人いて、大人も合わせれば200万人いると。その中でも甲状腺がんは、本当に膨大な数の人が…、、思っているんですれども、こういう現状をつくってきたのが広島大学です。
広島大学としては、ずっと放射能による健康被害ではないんだという見解を取り続けていますけれども、こういう態度は福島で起こっている現実に向き合えないし、責任をとっていけないというような表れだと感じています。
で、大学として責任をとれないというのであれば、やっぱり学生が未来のために立ち上がって責任をとるというようなことが必要だと思って学生自治会をつくろうとなったんですけれども、NO NUKESというサークルでは、有志の人だけでやっていたので、大学にどんどん意見を聞き入れてもらえるということはありませんでしたし、今回、まあ意見を聞きいれてくれるというような態度じゃなかったですけれども、やっぱり学生の数であるし、力関係だと思っています。こういういろいろな闘いに勝利していく中で、当局に対して、大学に対して勝利していく中で、学生の力が高められますし、学生の奪われた権利というものも、こういった中で復活されていくものだと思っています。
やっぱり始まりは、この自治会をつくろうという始まりは徹底的に福島の思いに応えようということでした。なんですけれども、今、広島大学で、予算権や人事権というものを握っているのが経営協議会に入っている三菱重工の元会長・佃和夫という人で、原子力ムラの連中なんですけれども、こういった人たちが全国の大学に入っていると思うんですけれども、こういった人たちが大学の運営権を握っている、大学を牛耳っているということがありまして、学生自治会をつくろうとなると、こういった原子力ムラの連中との闘いは避けられないと考えています。こういった連中との闘いをやっていく中で、教育の民営化であるとか、学生がどんどん管理されて従わされるような存在になっていったというようなこともどんどんはっきりしてくるし、学生としても実体験するようなことが行動の中で出てくると思うんですけれども、やっぱり学生は自治会をつくって学生の力を示していきたいと考えています。それは、具体的にいえば、ストライキ、をやるとかデモをやるとか、こんな御用学者が教えるような授業はおかしいということでボイコットするというようなことで、大学を徹底的に問うていくようなことをしていかないと大学は本当に変わっていけないと感じています。
最近、いろいろな教授と僕は話をしたりしているんですけれども、やっぱり教授が意思表示をする、原発反対を言うということはなかなかきびしいというようなことを僕に言ってきまして。まあ教授自身は本当に原発反対で、そういう思いが強いというような人なんですけれども、やっぱり意思表示をしたり行動したりするというのはむずかしいということで、それはやっぱり教授会自身の自治が弱くなっているということでありますし、大学としても自治会を解体して、自治を弱くしていくことで、原子力ムラと結びついて、より決定的に原発推進に傾いていくというようなことだと思うんですけれども、やっぱり自治が弱くなっている中で、改めて自治会をつくって学生の力を取り戻すという中で、大学の原発推進のあり方と徹底的に闘えるし、変えていけるということがあると僕は感じています。それは、京都大学の例であると思うんですけれども、京都大学の経営協議会に入っていた関西電力の元社長を学生自治会をつくって追放したという例があって、広島大学でもそういうことをやっていきたいなと考えています。
この広島大学が徹底的に福島の人たちを切り捨てて、そして原発安全だと放射能安全だと、そういうことを言っているのは、今の安倍政権と一体となって、原発の推進だし輸出をしていくためのものだと考えています。原発事故が起こってもたいしたことないんだということを大学が言うことによって、安倍政権の成長戦略の柱である原発政策を支えるということだと思っています。やっぱり大学と国家は結びついているし、それによって学生は学生の力を切り縮められて、弱い立場にされていくということがあります。僕は今回の6・20全国集会で改めて学生の力を取り戻したいなと、広島大学に学生自治会をつくって、福島に本当に責任をとれるような学生自治会をつくりたいと思っています。
ありがとうございました。
●学生自治会準備会・上野君アピール
お疲れ様です、自治会準備会の上野といいます。よろしくお願いします。先程の百武くんの発言に続いて自分の方からは、これまで準備会として、どういう風にキャンパスの中で訴えて、学生と議論を交わしながら、直接の討論ではなかったんですけども議論を交わしながら闘いをつくって来たのかということを話したいと思います。
最初は4月に百武くんの方が「自分たちは自治会をつくりたいんだ、それは3.11で大学が問われたからだ、ここで学生の意見や力がもっともっと発揮されるようになるべきだ。」こういう風に学生に訴えて、率直に学生から意見や質問を書いてもらうと、そうしたら大体500くらい集まったんですよね。
それがまず自分はもうびっくりだったんですけど、その上で彼が法政大学で逮捕され、そして無事釈放されて、今度は彼に対して処分の呼び出しがかかる。これに対して処分反対の一言メッセージを訴えて集めるてまわると、今度はそれが、今日も言われていましたけれども154筆も集まる。そうする中で、もう一度、学生とどういう討論をして、議論をかみ合わせていくのかということがもう一回問われるようになりました。処分反対のクラス決議を上げて行こうとする中で、その下に意見・質問の欄をつくって、そこに思っていることを書いてもらうことで出て来たのが「原発のことや学生に力があるということを訴えているけれども、そんなことはないんじゃないか、学生に力なんてなくて、何かを変えたければ偉くなったらいいんじゃないか。」というような意見でした。これに対して自分たちが、「いや学生が力がないと言われているのは、あるいはそういう風に思わされているのは、学生がバラバラにされているからだ。」と、「学生が団結すればもっともっと力を発揮できる。」こういう風に返して、今度はそれに対して、「それでも広島大学で何かを訴えても、対して影響力はないんじゃないか、もっと上の政府とか、もっと偉い大学の人に言わないと変わらないんじゃないか、なんで広大なのか。」こういう風な意見が出て来たわけです。これに対して、「今回の原発問題、(そして先程、百武くんの方が言った)神谷研二の問題、福島の問題って言うのは、まさに広島大学が当該で、だからこそ、この広島大学の中から学生が声を上げて意見を言っていくという中に展望がある。」こういう風に訴え、そうしたら今度は自分たちに対して、「原発反対と学生自治を一緒にするっていうのは違うんじゃないか、これは別物なんじゃないか。」という意見がもう一回来て、それに対して、「いやそうじゃないんだ」と、「神谷研二を福島に送ったこと、これはまさに大学のトップの十数人の意思決定によって行われていて、これに対して学生が反対の声を上げてもほとんど力にならない、これを覆したくて、これをなんとかしたくて、学生自治会をつくりたいんだ。」こういう風に訴えました。
自分は百武くんへの処分反対ということでクラスを回って来て、自治会に対する意見、あるいは自治会が何をしようとしているところなのかっていうところを学生とかみ合わせるところにもう一回戻って来たんじゃないかっていう風にいま思っています。それが今日の昼集会での議論だったんじゃないかと。もっと自治会として学生に何をして欲しいのか、それは例えばデモであったりストライキであったり革命であったり、こういうことを自治会がやりたいんだっていうことを、明らかにすることが、もう一度学生からの質問というか疑問に答えていくことになる。もう一回そこに戻って来たという風に思います。
自分は、この4月からの過程を通して、本当にこれまでになく学生の思いに必死に食らいつきながら、それに応えて、そして皆さんにも集まってもらって今日のような大きな集会が出来たという風に思っています。ぜひとも広島大学に自治会をつくっていきたいという風に思っていますので、皆さんぜひ一緒に頑張っていきましょう。よろしくお願いします。ありがとうございました。
●全学連委員長・斉藤君アピール
どうもみなさんお疲れ様です。今日警報が出ているということで、けっこう雨も降っているので終わった後帰るというのは非常に厳しいものがあるとおもいますけど、その中で残って共に広大自治会建設ということで闘えているということに、私のほうからもありがたいと思います。
全学連の委員長をやっています、斉藤といいます。私のほうから、全学連として広大自治会ということを絶対に成功させたい、やぱり自治会建設というものがどんな意義を持っているのかということと、この時代、学生はいかなる闘いを行うべきなのか、どうやって生きていくのかということに提起したいと思います。
まずはこの、百武君を先頭とする広大の学生の闘い、この闘いに続こうということです。これについては後であらためて説明したい。やっぱり今こうやって学生が団結して議論して討論して、集まって共に戦うということ、こういった学生の力が本当に求められているという風に思っています。それは、急に話がでかくなるようですが、世界の闘いということを見ても明らかです。この間、新聞を見れば大きいのがトルコのエルドラン首相の強権に対してものすごい闘いが行われているわけですが、あれの始まりは何と、数名の学生が「再開発反対」で座り込みの行動を行った、これに対して本当に多くの人が集まって爆発していった。また少し時間をさかのぼれば、一昨年アメリカを中心に発展したオキュパイ運動です。あれも最初はウォール街で奨学金が高いと、学生の生活が貶められている、大学が食い物にされている、このことを訴えて学生がウォール街で座り込みをやった。本当に数名の学生の座り込みです。これに対して警察権力が弾圧を仕掛けて、これがひどいと、この思いに続けということであれだけ闘いが巻き起こったということです。そしてさらに時間をさかのぼれば、エジプト革命ということがありました。誰もが度肝を抜かれた。あらゆる政治評論家がエジプトで、あんな軍事制圧下で、集会やって、どでかい集まりがおきたからって、政権なんて交代しないという風に言われていたわけですけど、しかしそれがひっくりかえったんです。あれをなしとげた中心にいたのは学生であり若者です。
私たち学生は、確かにこの社会の生産を担っている場所にはいないかもしれませんけど、しかし私たちはこの社会の未来を背負う存在であるし、私たちが立ち上がるってことが本当に多くの人の心を揺り動かしていく。そういう力を持っているということが今の世界の流れからも証明されていると思います。だから私たち学生の闘いというもの、団結して行動していくってことが今ほど求められる時代はないんだと。直接にはそういう風に言われなかったり、もしくは先ほど言われたように、学生には力がないという風に言われることがあったとしても、しかしながら世界の闘いはそれを証明しているわけです。
みなさん。しかしながらその一方で今の世界は同時にとんでもない危機の時代でもあると思います。一方では資源、もしくは市場、領土、こういったものをめぐって戦争や改憲、原発、もしくは今の経済危機というなかで私たちに襲い掛かる大失業・非正規化、こういった問題があります。私たちの未来の帰趨をかけるような問題、一つ一つが私たちの未来がかかった課題です。戦争であれ、原発であれ、非正規化であれ、これらの課題は山積みなわけです。しかしこれに対して今の日本のリーダーといわれている安倍首相。彼はどういう風にしてこの社会を突破しようとしているかということです。安倍首相の最大の戦略としていま成長戦略ということが6月5日に出されました。この間言われていることで、GNI、国民総所得を一人あたり150万円増やすということを言っています。この核心はなにかと言えば、GNIというのは国内だけじゃなくて国外の、商品を輸出したりして売った、そういった利益を含めて全部入っているのがGNIです。だからこれを増やすための核心は、安倍首相自身が述べているように、成長戦略の核心である水、鉄道、原発、これらを世界に対して売っていく。これが核心なんだというふうに言っているわけです。それを売ることによってGNIを伸ばすんだと。これだけ聞くと、そういうふうなことができるのかなという風にちょっと思うわけですけど、これには前提があります。世界の今の安売り競争、インフラパッケージ輸出と言っても他の国も原発や鉄道を売り込もうとして、これに勝たなくちゃいけない。そのためには国内におけるコストを徹底的に切り捨てること。つまり労働の規制緩和、あらゆる規制緩和、これを一体でやること。これがその条件なんだというふうに言われているわけです。だから安倍首相のもとで出されている成長戦略は、もう一方では限定正社員、よりいっそう正規社員を非正規社員にしていく、その中間の新しい制度を導入するということであったり、ホワイトカラーエグゼンプションという形で今まで事務職の労働者にあったような残業代、この残業代を法律的に0にする。こういった法律が施行されようとしているということがあります。ひとことで言うなら、10割の労働者すべてを非正規職にしていく。これが前提になってインフラパッケージ輸出、原発も鉄道も安く作ることで売り上げを伸ばす。こういうことが言われているんだろうと思います。それは奇しくも、ワタミというブラック企業の社長がいますが、彼が述べているように、これから先日本は1億円と100万円の年収にどんどん分かれていくんだということが言われている。そういう社会をつくること。そしてそれを全体で、先ほど述べたようなGNIをあげていくというのが安倍首相の成長戦略の核心であろうと思います。
圧倒的な搾取と貧困。これを土台にして、私たちの血で一部の大資本がもうけていく・これが成長なんだということがいわれているんだろうと思います。そしてこういったことは、今の安倍首相のもとだけでなく、ずっと続いてきました。例えば小泉政権のもとで、この時も規制緩和すれば全てがバラ色になるんだと言われて、確かに株価はあがった。今と同じように。暴落もしてますが。だけども、その時に起きた事は、2000万人の労働者が新しく非正規職として生まれて、ワーキングプアーとか、ブラック企業とか、そういう問題がこの社会で生まれていったということと一対の問題でした。結果、いまでは若者の死因のトップは自殺ということになっています。20代では、約半数が死因は自殺です。学生の自殺者はいま1000を超えるという風になっています。このような政策の先に絶対に私たち学生の未来はないと考えています。そしてもちろん、この政策は私たちの大学にも及んでいます。教育再生審議会という安倍首相の、直接ではないですが諮問会議があります。これの第3次提言で、いっそうの今の国家戦略を進めるために、いっそうの産・官・学の連携。もしくはこれを推し進めるためのグローバルリーダーの育成ということが言われています。これはひとことで言うならば、今の産・官・学の連携、この間広大の学生自治会建設でも訴えられているように、まさに一方では内閣府の原子力安全委員会の委員もつとめた神谷研二という男が、あの「3・11」福島第一原発の事故が起きた後に福島県の放射線健康リスク管理アドバイザーになって、国家の意を呈して、「放射能は安全なんだ」「子どもは外でマスクなしで遊んだっていいんだ」と言ってきたわけです。そしてその結果、福島で甚大な被害が出ています。
そしてこの広島大学には、日本最大の原発プラントメーカーである三菱重工業の元会長である佃和夫、今は相談役をやっている男です。これが広島大学の経営に入っています。こういう産官学の連携を、一層前に進めると言っています。
しかしながら私は、重要なことは、これらすべては、学生の.団結を破壊することが基礎にあると思っています。もっと使い古された名言で言うならば、「事件は会議室で起きてるんじゃない! 現場で起きてるんだ!」ということです(笑)。これをどうやって覆すのかということです。
みなさん! たとえば「ブラック企業」という現実は、一体どこから生まれているのか。なぜ労働者が、どんなに職場で違法なこと、不当なことを言われても文句の声を上げることができないのか。そういった違法な現実を取り締まることができない、それを追及する主体がいないということを背景にして、「ブラック企業」というものが存在しているわけです。つまりこの「ブラック企業」という問題は、法律とか何かシステムの問題ではなくて、労働組合が破壊されてきたこと、労働者が団結して声を上げることをできないようにさせられてきたこと――ここにあると思っています。
大学の中で授業だけ受けて、さっさと卒業して、今の大学が学問を使って大学が原発を推進しているということに対して、学生は何も考えるなという状態がつくられているのは、学生どうしが議論して討論して、大学に意見して闘いを挑んでいく――こういう学生自治が破壊されてきたからだと思っています。
実際のところ広島大学がそうじゃないですか。クラスが無くなって、もしくは学生運動そのものをつぶすために、キャンパスを広島市の市内から郊外に移転するということを、広島大学はやったんです。国家政策としてもう20年以上前に。そうやって学生の団結を破壊して、神谷研二を副学長にし、三菱重工業の会長が経営協議会に入って広島大学を上から牛耳っていく、こういうことがやられているんだろうと思います。
この社会を変えるってことは、まさに何か政治の世界を、上の世界を、システムとかをいじることじゃなくて、今まさに私たちの現場で起きている。広島大学の日常の中から政治のあり方がつくられている。だから私たちが変えるべきは、この日常です。
この広島大学学生自治会の建設は、それそのものとしては小さいように見えるかもしれません。しかしこの社会の今の現実を覆す、本当に大きな偉大な最初の一歩なんだということです(そうだ!)。実際に昨年、私たち全学連も、大きな力を注いで協力してつくられた京大の全学自治会同学会は、それを作り上げることによって、京大の経営協議会に入っていた、関西電力の元社長にして今相談役の藤洋作という男を、経営協議会から追放することに成功しました。そういうことが可能だということです、私たちが現場で学生自治会を作り上げることによって。
みなさん。一つ一つは小さいかもしれませんが、これが全国大学で起きたらどうなるでしょうか。たとえばこの広島大学で神谷研二が追放され、京大で藤洋作が追放され、富山大学やさまざまな大学で、大学の経営協議会に入っている電力会社の社長だったり、もしくは大手の原発メーカーの社長だったり…、こういう連中がすべて打倒されていく。すべての学生が全学的な選挙をもとに、承認をもとに、いきなり全国一斉のストライキを開始したら、原発再稼働を政府がやるって言ってるけれど、大学生はそんな日常をそんな未来を否定して、キャンパスから自分たちの日常をここで止めるんだと言ってストライキを開始したら、いったいこの社会にどんな変化が巻き起こるか。
今の原発の放射能安全キャンペーンは大学の権威を使ってなされているわけです。神谷教授は、広島でずっと放射能を研究してきたという権威をもって、ヒロシマの名をもって福島で安全キャンペーンをずっとやってきたわけです。こいつが広大の教授じゃなくなったら、「ただのおっさん」なわけですよ(笑)。このただのおっさんが「放射能は安全です」って言ったら、お前ぶん殴ってやろうかって話にしかなんないわけで(笑)。教授の権威をもって言っているからこれが許されているわけです。これを覆す。私たち全学連は、こういう闘いを日本全国で巻き起こしていきたいと思っているわけです。だから広大学生自治会建設を、全力で協力して推し進めていきたい。それだけではなくて、この闘いをある種土台にしながら、日本全国でそういう闘いを巻き起こしていきたいと思っています。そうなったら、今の社会を覆す新たな常識、新たな価値観、そういった新たな社会をつくっていく要素、新たな道徳、これが生まれていくと思っています。
その道はもちろん平坦ではないと思います。キャンパスを見渡せば、一人一人の学生と学生とさまざまな討論をしたり、「うるさい」と言われたり、それでも一生懸命訴えたりってことは、そんなに簡単なことじゃないし、心が折れることだってあるし、酒飲みたくなるときもあるしね(笑)。でも、この闘いの延長に、この社会を覆すことができるんだってことを訴えたいと思います。
9月に全学連大会を開きます。この広島大学の学生自治会建設に絶対に勝利して、あらゆる大学から、今の社会をどう変えるのかを考える学生を全部集めて、すべての学生を集めて、100名、1000名、そういった規模で全学連大会を打ち抜いて、この社会を変える学生の議論を始めたいと思っています。
8月には、この広島で、「3・11」から2年以上経った8・6ヒロシマの世界行動が行われます。この闘いの成功のためにも、広島大生は二度とヒロシマ・ナガサキ・フクシマを繰り返させない、という意味でも、広大の自治会建設は非常に重要であると思っています。本日の集会をもって、来週から学生自治会準備会の方々を中心にして、広大の自治会建設に向かって行動を開始していくわけですが、この場にいる学生のみなさんにも、より一層の協力をお願いしたいと思います。私も選挙が終わる7月5日まで、ずっと広大にいようと思っています。ともに議論しながら行動していきましょう。
学生の力を、敵の側はびびっているからこそ、自治会を作ろうと訴えている百武くんに対して処分策動をかけているわけです。しかしながら百武くんの処分は154筆の処分阻止のメッセージと、14クラスからのクラス決議で完全にストップしています。どんなに小さいように見えても、やっぱり大学の主人公は学生であるからこそ、学生が団結して行動したら、絶対に大学の現実を変えることができるということが、ここにも証明されていると思います。
ぜひみなさん! 広大学生自治会建設を絶対に成功させるために、ともにがんばっていきましょう。9月全学連大会に集まってください。ありがとうございました(拍手)。
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