[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
みなさまの温かいご協力と基金によって、ふくしま共同診療所はついに12月1日に開院します。11月23日には改装が終わったばかりの診療所の見学会と、開院記念レセプションが行われました。
子どもたちの被ばくを心配しながら福島での生活を続けざるをえないのも、労働者とその家族の現実です。ですが、心配は除染で取り除かれるわけではありません。この診療所は、山下俊一らの「年間100シーベルトまでなら安全」なる宣伝と、それに依拠した政府と行政による避難の権利の否定に抗し、住民の立場に親身に寄り添ってくれる診療所です。被ばくとたたかい、生活者のための医療を取り戻す診療所です。その目的のために、労働者・市民・住民、そして医師が忌憚なく意見を出し合って、「共同」でつくりあげていく診療所です。「安心して集い、何でも相談できる診療所をつくることは、みんなの団結で命を守り、医療を取り戻すたたかいであり、すべての原発をただちに停止、廃炉にし、原発も核もない社会をつくる運動そのものです」(福島診療所建設委員会呼びかけ文より)。学生の新自由主義大学粉砕、御用学者追放のたたかいも、共同したたたかいではないでしょうか。
見学会には、近所の方や子ども、支援してくださった他県の方も多く来られました。スタッフの方が丁寧に案内・説明してくれました。内装はとてもきれいで、甲状腺検査機器もレントゲン室もあり、診療所として申し分ない施設です。診察が終わった後に気軽に相談できるスタッフルームもあります。多くの方が送ってくださった絵が飾られ、絵本も充実しています。参加した母親インタビューしたら、「甲状腺を定期的にみてくれるところ、血液検査をしてくれるところはあまりないから期待している」「この辺に病院ないからうれしい」と語ってくれました。
午後は診療所近くの会場で講演会。会場が埋まるほどの参加でした。院長の松江寛人さんと非常勤の医師が講演。診療所の抱負と、名前のとおり共同でつくりあげていく診療所であることが語られました。質疑応答では、不安を抱えるお母さんたちの切実な意見と質問が出されました。
講演会の後はレセプションが盛大に行われました。福島診療所建設委員会からのあいさつに始まり、建設基金や建設に関わった方々のあいさつ、診療に関わるスタッフの紹介などが行われました。
講演やあいさつでも多くの方が語られていましたが、「ここからがスタート」です。学生も、ふくしま共同診療所の発展のために共同してがんばろう。(全学連・F)
毎日新聞に紹介されました↓
NHKニュースでも紹介されました↓
http://www.nhk.or.jp/lnews/fukushima/6053594401.html?t=1353793555360